短期市場:レポ金利が低下、潤沢な資金供給オペで-TB発行通過も

短期金融市場では足元のレポ(現 金担保付債券貸借)金利が低下した。一部の金融機関への資金偏在も レポ金利が強含む要因と指摘される中、日本銀行が潤沢な資金供給オ ペを実施したことで証券会社の資金手当てが落ち着いた。国庫短期証 券(TB)3カ月物の発行日にあたる25日を通過した影響も指摘され た。

26日の東京レポレートは、当日物(オーバーナイト)が前日比1.2 ベーシスポイント(bp)低下の0.106%と、14日以来の低水準になっ た。2営業日後に受け渡しされる翌日物(スポットネクスト物)も同

0.5bp低い0.115%に低下した。

国内大手金融機関の資金担当者は、日銀による連日1.2兆円の供 給オペが効いて25日午後から金利が低下し始めたと指摘。資金調達が 強いTB発行日を越えて取引は落ち着く方向だと予想する。

日銀は前週末に本店共通担保オペ1.2兆円(25日-11月4日)を 実施。前日も本店オペ1.2兆円(26日-11月5日)と、2日連続で1 兆円を超える大量供給だった。オペのスタート日はTBや国債の発行 日に設定され、証券会社を中心に資金手当てが進んだ。

6日以降のTB3カ月物入札では、日銀の追加緩和を受けて落札 利回りが0.11%を下回っており、反対に国内投資家の需要は減少。証 券会社の在庫が膨らんでいる。最近は国債入札でも在庫増が指摘され、 証券会社の資金調達圧力が高まっていた。

また、15日の年金払い日以降、日銀当座預金残高は17兆-18兆 円と高水準で推移しているが、銀行による準備預金の積みの進ちょく 率かい離幅はプラス1%程度に抑えられており、一部の金融機関に資 金が偏在していることもレポ金利が強含む要因になっていた。

日銀はこの日の当座預金残高を3000億円増の18兆3000億円程度 と、4日以来の水準まで拡大した。午後に実施された本店共通担保オ ペ8000億円(27日-11月9日)の平均落札金利は前日比0.4bp低下 の0.110%になった。

もっとも、今週は月末の決済資金の需要が高まりやすい上、来週 はTB発行日や税揚げ日も控えている。国内大手金融機関の担当者は、 レポ金利の安定は日銀の金融調節次第の部分もあると話す。

一方、8月30日の臨時金融政策決定会合で導入されて3回目の実 施となる6カ月物の新型オペ(貸付利率0.1%)は、応札倍率が2.91 倍と前回の2.33倍を上回った。案分比率は前回の43%から34%に低 下した。

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