大阪チタ社長:輸出向けスポンジチタン、3年ぶり値上げへ

航空機エンジン部品などに使われる チタンの中間材料であるスポンジチタンの生産で世界2位の大阪チタニ ウムテクノロジーズはスポンジチタンの2011年輸出向け価格について、 3年ぶりの値上げを見込んでいる。

西澤庄藏社長が25日、都内でブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューに応じて明らかにした。今年に入り在庫調整が進展しているほか 航空機向け需要が想定以上に増加、一般産業分野も電力向けなどで需要 が回復しているのが理由だという。値上げ幅については、「ひとけたの 中程度まで引き上げる予定」と述べた。

新生証券の松本康宏シニアアナリストは、スポンジチタンなど中間 材料が上昇していると指摘。「原材料価格も上昇傾向だ。ユーザーも値 上げを受け入れる土壌ができている」と話した。

輸出用価格は、スポンジチタンの加工品である展伸材の国内メーカ ーなどと年度ごとに行う価格交渉の指標となる。大阪チタは、米チタニ ウム・メタルズ(米国ダラス州)や住友金属工業、神戸製鋼所などにス ポンジチタンを供給している。

西澤氏によると、大阪チタはスポンジチタン工場の足元の稼働率が 55%程度だが、リーマンショック後の世界的な景気後退で需要が急減し たことを受けて一時凍結していた生産能力増強工事を11月に再開する予 定。年産能力は現在の3万2000トンから来年中に3万8000トンに拡大す る。能力拡大に備えて人員も年末までに100人以上増強する。

10年度生産量は、上期実績を基に年間換算すると1万8000トン程度 となる見込み。ただ、西澤氏は、下期以降は需要回復を受けてほぼフル 稼働に入り「2万7000トン程度になる」という。11年度は30%増の3万 5000トンになるとみている。

26日午前の大阪チタニウムの株価終値は、前日比50円(1.3%)高の 3925円。年初来では54%高となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE