米中古住宅販売:前月比増加でも前年比は19%減

9月の米中古住宅販売は前月比 で増加したものの、水準は前年同月を約2割下回り、価格も連続低 下し、なお安定化の兆しは見えない。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した9月の中古住宅販売 件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比10%増の453 万戸となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 調査の予想中央値430万戸だった。前月は412万戸(速報値413 万戸)に修正された。

米国の中古住宅販売は、オバマ政権が景気対策として実施した住 宅税控除措置の期限切れに伴い、7月に前月比27%減の384万戸と、 現行の統計でさかのぼれる99年以来で最大の落ち込みを記録して いた。

7月の水準はリーマンショック後の08年11月と09年1月に 記録した453万戸を69万戸も下回っていた。9月の中古住宅販売 は住宅購入奨励策の実施前に記録したボトムまで戻したに過ぎない。

RBCキャピタル・マーケッツのエコノミスト、トム・ポーセ リ 氏(ニューヨーク在勤)は、「改善しているものの、まだ非常に 低い水準だ」と述べ、「需給バランスをみると、この先もどうにかこ のあたりの水準でやっていくだろう」と続けた。

地域別にみると、全米4地域で前月に比べて増加。特に中西部 では14.5%増加した。

価格も前年割れ

9月の中古住宅価格(中央値)は前年同月比2.4%下落の17 万 1000ドル。

9月の中古住宅在庫は前月比1.9%減少し404万戸。これによ り販売に対する在庫比率は10.7カ月に縮小した。前月は12カ月だ った。NARによると住宅価格の安定化には在庫比率が8-9カ月 に縮小する必要がある。

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