中国富裕層ヘッジファンド投資-米ドルならぬシンガポール・ドル建て

シンガポールのオーバーシー・チ ャイニーズ銀行(OCBC)の元株式デリバティブ(金融派生商品) 責任者が共同で創業したソラリス・アセット・マネジメントは、中国 の富裕層らから資金を集めヘッジファンドを開始する。

OCBCのほかクレディ・スイス・ファースト・ボストン(当時) の東京支店などで24年のトレーディング経験を持つベテラン、トーマ ス・テイ氏(49)によると、「ソラリス・キャピタルSPCエクイ ティ・アービトレージ・ファンド」は当初の規模3000万シンガポール・ ドル(約18億7000万円)で11月8日に運用を開始する。

来年末までには1億シンガポール・ドルへの拡大を目指している。 米国や欧州での資金集めは「極めて厳しい」ため、アジアの投資家に 照準を合わせているとテイ氏は22日のインタビューで述べた。「資金 集めに良い環境ではないが、目標を達成できると考えている」という。

調査会社ユーリカヘッジによれば、アジアのヘッジファンドへの 投資資金の約50%は欧州、40%は米国の投資家からだが、ソラリスの ファンドには中国の富裕層やプライベートファンドが投資している。 これらの投資家の大半は中国人民元が米ドルに対して上昇し続けると 考えているため、同ファンドは米ドルではなくシンガポール・ドル建 てとなっているという。

同ファンドは株式とデリバティブを売買する。当初は日本、香港、 シンガポール、台湾、韓国、オーストラリアを中心に投資し、徐々に 拡大する方針だという。年間で20-25%のリターンを目指すとテイ氏 は語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE