米住宅金融:差し押さえと規制が曇らせる明るい兆し-借り換えは急増

【記者:Jody Shenn】

10月25日(ブルームバーグ):米国の住宅保有者が、過去最低に 近い金利水準の下で借り換えを急いでいる。融資や差し押さえ手続き の問題が景気に水を差していると批判される住宅金融業界にとって、 これは数少ない明るい材料だ。

米住宅金融最大手ウェルズ・ファーゴは今年7-9月(第3四半 期)に1940億ドル(約15兆7000億円)相当の融資の申し込みを受け 付けた。同社のハワード・アトキンス最高財務責任者(CFO)が先 週明らかにしたところでは、これは史上2番目に多く、借り換えがこ のうち約80%を占めた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のチャー ルズ・ノスキーCFOは、融資の利幅が拡大しており、年末まで力強 い需要が続くと予想している。

不動産市況の急落を乗り切った住宅金融各社にとって、借り換え の増加という明るい兆しが表れる一方、全米の州当局による差し押さ え手続きの調査と住宅ローン債権の買い戻しを迫る新たな投資家の動 きが影を落とす。全米抵当貸付銀行協会(MBA)の年次会合が25 日、ジョージア州アトランタで開幕するが、消費者に有利な新たな規 制も厄介な問題になると住宅金融業者は懸念している。

経営幹部を対象に住宅金融業界の動向を調査するモーテック(米 オレゴン州)の創業者、ジェフ・レボウィッツ氏は今月、年次調査の 結果公表後に「過去22年にわたって調査を行ってきたが、住宅金融業 者がこれほど不安な反応を示したことはない」と電子メールで指摘し た。報告によれば、年間融資額が50億ドルを上回る貸し手の3分の2 が今後1年間で最も影響が予想される問題が新たな規制への対応だと 回答した。

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