イタリアの借り入れコスト、欧州高債務国で最低-8月以来の低水準

【記者:Anchalee Worrachate、Andrew Davis】

8月25日(ブルームバーグ):イタリアは欧州の他の高債務国に比 べて、今週の国債発行を容易に消化できそうだ。財政赤字抑制に対す る楽観的見方を背景に同国政府の借り入れコストは8月以来の低水準 となっている。

イタリア財務省は今週、総額約110億ユーロ(約1兆2500億円) 相当の国債入札を実施する。入札はゼロクーポン債が26日、インフレ 連動債が27日、2013年償還債と21年償還債が28日に行われる。入 札総額は、欧州で今週発行される債券の半分以上を占める。

イタリアの10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレ ッド)は今月、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し、

133.4bpまで低下。この水準まで縮小するのは8月11日以来のこと だ。スプレッドはギリシャやポルトガル、スペインなどのいわゆる欧 州周辺国と比べてもイタリアが最も低い。同国が財政赤字抑制を比較 的順調に進めていることが好感されている。

英銀ロイズ・バンキング・グループの市場戦略責任者、チャール ズ・ディーベル氏は「イタリアについて短期的に懸念すべき根本的な 問題はない」と述べ、「債務は高水準になるかもしれないが、財政状況 は欧州周辺国よりも良好だ。債務償還プロフィルも望ましく、経済パ フォーマンスにも改善が見られる」と話す。

イタリアの昨年の財政赤字は国内総生産(GDP)比5.3%と、 GDPとの比較でギリシャやスペインの半分未満の水準にとどまった。 同国は賃金カットや増税など最も痛みが大きい予算措置を免れている。 来年の財政赤字も4カ国の中で最も低い水準にとどまる見通しだ。

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