J-オイル株が6年ぶり安値、菜種高騰で採算悪化し一転大幅減益へ

J-オイルミルズの株価が大幅反 落し、約6年7カ月ぶりの安値に沈んだ。菜種など穀物相場の高騰を背 景に5月に製品価格を改定したが、デフレの影響で成果を挙げられず、 今期(2011年3月期)の業績予想を大幅に下方修正した。収益環境の 悪化を不安視した売りが優勢となった。

午前の株価終値は前週末比4.2%安の205円。一時5.1%安の203 円まで下げ、04年3月16日以来の安値を更新した。出来高は37万株 と、前週末までの過去1年間の1日平均27万8000株をすでに上回る。

同社は22日、今期の連結純利益予想を35億円から23億円に34% 引き下げた。3.7%の増益予想が一転、32%の減益となり、ブルームバ ーグ・データに登録されたアナリスト2人の予想平均30億円をも下回 った。

発表資料によると、菜種相場は期初に1トン当たり380カナダドル 前後で推移していたが、10月以降は500カナダドル前後に上昇。大豆 相場も期初は1ブッシェル当たり9ドル台半ばだったが、10月以降は 12ドル前後で推移している。同社は5月に続いて9月にも値上げを発 表したが、当初予想した利益の確保は困難な状況という。

野村証券の山口慶子アナリストは25日付のメモで、新予想は下期 にもう一段の値上げが成功することが前提となっていると指摘。「国内 の消費動向の弱さ、円高の進行、またそれらを背景とした値上げに対す る社会的な容認が進んでいないことが、会社が想定するスピードでの値 上げの実現を阻む可能性があろう」との見方を示した。

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