豪中銀総裁:為替弾力化は世界成長促進の「万能薬」ではない

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)のスティーブンス総裁は、中国などアジア新興国の通貨上昇は資 産価格の沈静化に寄与するものの、為替相場の弾力化だけでは世界経 済の成長を促進できないだろうとの見解を明らかにした。

同総裁は25日、キャンベラでの講演の準備原稿で、「世界の経済 成長の不均衡に対し、為替相場の弾力化がどの程度効果があるかにつ いて、われわれは現実的であるべきだ」と指摘。「弾力化が一助になる ことは確かであり、一段の柔軟性受け入れに向け為替相場を厳密に管 理している国の利益になることも確実だが、これは万能薬ではない」 と発言した。

スティーブンス総裁は「幾つものアジア諸国が資産価格の厄介な 上昇を経験してきている」とした上で、「為替相場が一段と速いペース で上昇することを容認すれば、資産価格上昇の緩和に寄与する公算が 大きい」と語った。

総裁はまた、「中国に限らずアジアの主要新興市場国・地域の為替 相場の柔軟性拡大は、不均衡が是正された結果の一部となるだろう」 としながらも、「しかし為替相場の弾力化だけでは不十分だ。相場の変 動そのものが世界経済の成長を生み出すことはなく、再配分するだけ だ」と述べた。

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