今週の米経済指標:7-9月期GDPは伸び加速か-個人消費回復

今週発表される7-9月(第3四 半期)の米経済成長率は加速したもようだ。個人消費の回復を反映す る数字となり、今後の景気回復の持久力を示す良い前兆になりそうだ とエコノミストは指摘している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト67人を対象に実施し た調査によると、米商務省が29日発表する速報値の伸びは前期比年率 2%増(予想中央値)となり、4-6月(第2四半期)の1.7%増を 上回る見込み。他の指標では、住宅市場が低迷から抜け出せない一方 で、企業投資が引き続き景気回復の頼みの綱であることが示されそう だ。

予想通り成長率が加速したとしても、1480万人の米失業者に早期 に職に就く希望を与えるにはなお力不足とみられ、米連邦準備制度理 事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切ろうとしている理由の一つは そこにある。小売業者の値引きが予算を気にする消費者を引き付け、 ウォルマート・ストアーズやターゲットなどには追い風となる可能性 が高い。

三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキ ー氏(ニューヨーク在勤)は「景気回復の持続可能性について疑いの 余地はない」としながらも、「しかし成長が加速しない限り、失業率の 大幅低下は見込めない。個人消費の回復は、年末商戦が過去2、3年 よりも好調になることを示す兆しだ」と指摘した。

エコノミスト予想によると、GDPの約7割を占める個人消費は

2.4%増と、2009年6月に始まった今回の景気回復局面で最高の伸び となる見通し。

ブルームバーグ調査の予想中央値によれば、商務省が27日発表 する9月の耐久財受注は前月比2%増と、5カ月ぶりの高い伸びとな ったもようだ。企業の設備投資が引き続き景気回復を支えている様子 がうかがえそうだ。

住宅市場は低迷

一方、差し押さえの増加や高失業率に伴う需要伸び悩みと不動産 価格下落で住宅市場は引き続き苦戦している。全米不動産業者協会(N AR)が25日に発表する9月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年 換算)は430万戸に増加したもようだ。予想通りなら、過去3カ月の 中古住宅販売は1999年の統計開始以後で最低となる。

商務省が27日発表する9月の新築住宅販売件数(同)は30万戸 と、過去最低を記録した5月の28万2000戸に近い水準にとどまった とみられる。全米20都市を対象にするスタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は8月の前年同月比の上 昇率が鈍化したと予想される。同指数は26日に公表される。

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