米財務長官:中国は引き続き行動するだろう、元上昇容認で

ガイトナー米財務長官は、人 民元の上昇容認が国内成長と世界的な経済の安定の双方に利益をもた らすことを中国当局者が理解していることから、中国が一段の元の上 昇を容認すると予想していると語った。

ガイトナー財務長官は23日、韓国・慶州で開かれた20カ国・地 域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後にブルームバーグテレ ビジョンのインタビューに応じ、「彼らはそれが世界にとって重要で あると認識している」と発言。人民元がより多くの国に影響を及ぼす 中で、「中国はそれを認識しており、中国が引き続き行動するのを目 にするとわたしは考える」と述べた。

同財務長官はこの発言を行った翌日の24日、中国を急きょ訪問し、 王岐山副首相と米中両国関係を協議した。財務長官自身が過小評価さ れていると指摘する人民元問題への対処を求める米議会からの圧力に さらされる中、オバマ政権は週末の会合を利用し、通貨安競争を回避 することでG20を合意に導いた。G20は貿易不均衡是正の取り組みを 強化することでも一致した。

財務長官は、中国当局が人民元とドルとの相場の連動性を緩める までの「道のりはまだ長い」としながらも、「彼らはそれが自国の利益 になると認識しており、そのため積極的に取り組んでいると思う」と 付け加えた。

G20は今回の会議で、経常収支の黒字・赤字の指標を検討するこ とで一致したが、各国がその目標をどのように設定するかを具体的に 詰めるまでには至らなかった。ガイトナー財務長官はインタビューで、 国内総生産(GDP)の4%が、貿易収支が不均衡の状態にあるかど うかを示す「指標」になるとの見方を示した。

追加景気支援策で議会を説得へ

米財務省は24日の声明で、ガイトナー財務長官と王副首相は、来 月のソウルでのG20首脳会議(サミット)を前に「米中経済関係に関 する意見交換を行った」と説明した。

G20当局者らは、国際通貨基金(IMF)が各国の予算と金融規 制、為替政策を監視する必要性を指摘し、IMFの監視機能を強化す ることで合意した。ガイトナー財務長官は、このIMFの役割が貿易 フローの問題を含んだ変動に対する「早期警戒システム」として機能 するだろうと語った。

財務長官はまた、オバマ政権が年間所得25万ドル(約2030万円) 未満の世帯の減税を延長する一方、追加景気支援策を成立させるよう 議会に対する説得を続ける方針だと語った。

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