【個別銘柄】KDDI、ヤフー、輸出、JSR、クラリオン、東芝機械

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株価変動材料が出た銘柄の終値は 以下の通り。

KDDI(9433):前週末比7.3%高の43万6000円。一時9.2% 高と、2008年10月23日以来、約2年ぶりの日中上昇率を記録した。 発行済み株式総数の5.2%に当たる23万株、1000億円を上限に自社株 買いを実施すると22日表明、株式需給の好転が期待された。また7- 9月(第2四半期)決算では、連結純利益が前年同期比10%増の651 億円となった。固定通信部門の営業損益がほぼ6年ぶりに黒字化した。

輸出:トヨタ自動車(7203)が1.1%安の2893円、キヤノン (7751)が1.1%安の3745円など。週末の20カ国・地域(G20)財務 相・中央銀行総裁会議で通貨安競争を回避すべきとの共同声明が採択さ れ、日本が為替介入に踏み込みにくいとの認識が広がった。午後にドル 円相場が1ドル=80円66銭と、15年半ぶりの円高値(ドル安値)を更 新すると売りが優勢となった。三菱UFJ投信戦略運用部の関口研二部 長は「円高圧力によって企業の業績見通しがどれだけ慎重になるのか、 投資家はその度合いを見極めたいと思っている」と述べていた。

ヤフー(4689):2.8%高の2万8810円。主力のネット広告が好調 に推移、4-9月の連結純利益は前年同期比9.6%増の431億円となっ た。4-12月についても純利益が同7.7-10%増の648億-662億円に なると予想、好業績を評価する買いが先行した。

JSR(4185):3.6%高の1452円。一時1479円と、8月10日以 来、約2カ月半ぶりの高値に回復した。合成ゴムや半導体関連材料が伸 長し、午後1時公表の4-9月決算は連結営業利益が前年同期比6.1倍 の201億円となった。好調な決算を受け、通期(11年3月期)の連結 純利益予想を250億円から前期比91%増の260億円に増額した。

クラリオン(6796):14%高の128円で東証1部の上昇率1位。野 村証券は22日、同社が電気自動車(EV)に積極的に取り組む自動 車・電機メーカーと近い関係にあることから、車載システムの中期的な 拡大を見込み、投資判断を「3(ウエート下げ)」から「1(買い)」 に、目標株価を170円から180円に引き上げた。同じく、判断「2(中 立)」から「1(買い)」、目標株価を470円から540円に引き上げた JVC・ケンウッド・ホールディングス(6632)も8.5%高の305円。

日本金銭機械(6418):主力の大証で5%安の606円と急反落。7 -9月(第2四半期)以降、北米や欧州のゲーミング市場向けの機器販 売が減速、為替差損も響き、4-9月の連結純利益は1300万円となっ たもよう。前回予想は3億6000万円、前年同期実績は2900万円の赤字。

エンプラス(6961):5%安の1022円。パソコン周辺機器の生産 調整や円高などのマイナス影響を考慮、4-9月の連結純利益予想を7 億円から2億5000万円に64%引き下げたことが嫌気された。前年同期 実績は4億4100万円の赤字。

J-オイルミルズ(2613):3.3%安の207円と反落。今期(11年 3月期)の連結純利益予想を35億円から23億円に34%引き下げた。

3.7%の増益予想が一転、32%の減益となる見通しで、売りが先行した。 穀物相場の高騰を背景に5月に製品価格を改定したが、デフレの影響で 顧客先の反対も強く、思うような成果を上げられていないという。

日本特殊陶業(5334):3.7%安の1085円。急激な円高による採算 悪化が懸念されているほか、セラミックパッケージの先行きに対する悲 観的な見方から売りが増加している。三菱UFJモルガン・スタンレー 証券は22日、同社株の目標株価を1400円から1200円に引き下げ、投 資判断も「アウトパフォーム」から「中立」に改めた。

篠崎屋(2926) :19%安の1万1300円。午前11時30分に前期(10 年9月期)業績が計画を下回ったと発表。7月半ば以降の猛暑で来店客 数が減少し、単体営業利益が1億9600万円にとどまったもよう。前の 期比48%の増益予想が一転、6.1%の減益となり、業績下振れを懸念し た売りが集中、一時ストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)を付けた。

オルガノ(6368):3.1%高の541円。4-9月の業績内容を開示 した午後2時以降に急上昇した。海外で電子産業関連の大型案件が順調 に推移、連結純損益は3億6000万円の黒字となったもよう。前回予想 の4億円の赤字や、前年同期実績の3億5600万円の赤字から急改善す ることが評価された。

群栄化学工業(4229):3.9%高の216円。午後1時の業績予想修 正発表後に急上昇、一時は8.2%高まであった。電子材料や自動車関連 向け樹脂が順調に回復、記録的猛暑で異性化糖の販売も急増しており、 今期(11年3月期)連結純利益予想を2億7000万円から6億8000万 円に引き上げたことが好感された。

ラウンドワン(4680):9%高の303円で東証1部上昇率3位。財 務体質強化のため、池袋で開発中だった用地を売却と同時に賃借する契 約を締結。不動産売却損89億円を特別損失に計上し、11年3月期の連 結純損益予想を24億円の赤字に下方修正した。前回予想の25億円の黒 字からは悪化するが、今期を底に財務、収益が改善すると見られた。

東芝機械(6104):6.9%高の327円。一時8.5%高まであり、09 年11月12日以来、約11カ月ぶりの日中上昇率を記録した。アジア、 米国などで機械設備需要が回復し、同社の引き合い、受注も増加傾向に あり、今期(11年3月期)の連結営業利益予想を従来の18億円から32 億円に78%増額修正する、と22日発表した。前期は18億円の赤字。

日産車体(7222):5.5%高の631円。輸出向けのピックアップ、 パトロール、キャラバンなどの売上台数が計画以上のほか、合理化効果 で4-9月の連結純利益は前年同期比89%増の65億円と、従来計画の 29億円から上振れたもよう、と22日に発表した。

日産化学工業(4021):3.4%高の995円。4-9月の連結純利益 は56億円となったもよう。8%の減益予想が一転、3%の増益になっ たため、好業績を評価した買いが優勢となった。半導体用反射防止コー ティング剤が堅調に推移し、売上高が想定を上回ったほか、法人税等の 金額が予想を下回ったという。

日立ハイテクノロジーズ(8036):3.8%高の1536円。一時7.4% 高まであり、09年12月17日(10%高)以来、約10カ月ぶりの日中上 昇率を記録した。電子デバイスシステム事業を中心に顧客の設備投資が 拡大、4-9月の連結純利益が従来計画比57%増の97億円となったこ とが好感された。前年同期は53億円の赤字だった。

フランスベッドホールディングス(7840):5.4%安の105円。病 院向けは堅調に推移しているが、円高で中・高級品の家庭用ベッドの販 売が苦戦、11年3月期の連結純利益予想を8億円から3億円に63%引 き下げた。前期比では14%の増益。

中外製薬(4519):2.1%安の1490円。新型インフルエンザの流行 規模が前年を下回ることなどを受け、抗ウイルス剤「タミフル」など主 力製品群の見通しを下方修正、今期(10年12月期)の連結純利益予想 を前回予想比2.3%減の430億円に見直した。前期比では24%の減益で、 業況悪化を懸念する売りが優勢となった。

タカラバイオ(4974):1.9%高の18万8800円。理化学機器の販 売は計画を下回ったが、販売管理費の減少などで4-9月の連結営業損 益は1億9400万円の黒字になったもよう。前回予想は2億6400万円の 赤字で、黒字転換を評価する買いが先行した。

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