【ECB要人発言録】シュタルク理事、機能している市場に介入避けよ

18日から24日までの欧州中央 銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏 名をクリックしてください)。

<10月22日> ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンでの会議で):現在の ユーロ相場は比較的高いものの、短期的な変動であれば重大な影響は ないため、ある程度の冷静さを持って見守る必要があると思う。もち ろん、ユーロ相場の高水準が長引けば、ユーロ圏の輸出に悪影響を与 えるだろう。

現行の政策金利水準は危機中に設定されたものだ。景気回復を危 険にさらさないために、早過ぎる利上げをすることはもちろんできな いが、長期間について言えばバランスのとれた水準ではない。

<10月21日> ノワイエ・フランス銀行総裁(仏紙レゼコーのインタビューで新興市 場諸国の成長加速について):資本の流入が促され、市場に一定のボ ラティリティーが生まれる。

<10月20日> シュタルク理事(フランクフルトでの会議で)政府財政に関する迅速 で信頼できる統計の重要性を高く評価し過ぎるということはない。欧 州では特定の一組の統計に対する信頼が損なわれれば、他のデータへ の信頼にもこれが波及する可能性がある。そうすれば市場全体での信 頼喪失につながりかねない。

コンスタンシオ副総裁(フランクフルトでの講演で発言):欧州シス テミックリスク理事会(ESRB)は、リスクを正確に評価するため に一段の情報が必要であるものの、来年1月から順調に機能する見通 しだ。

シュタルク理事(ドイツ紙ウェルトとのインタビューで):機能して いる市場にわれわれの手段をもって介入しないようにすべきだ。介入 した場合、債券買い取りプログラムは収拾がつかなくなり、財政政策 に近いものになる可能性がある。債券買い取りは依然として適正で必 要であるかをわれわれが検証し続ける必要があるのはこのためだ。そ して、これは現実に起こりつつある。先週、ECBは新たな債券を購 入しなかった。

<10月19日> シュタルク理事(ドイツ紙ウェルトとのインタビューでユーロ圏の制 裁発動見送り決定について):赤字基準の違反国に対し、より自動的 な制裁発動を期待していた欧州委員会の提案に反する。欧州の政治家 は財政危機から得た明確で時に痛みを伴う教訓を学ぶ必要がある。

トリシェ総裁(フランクフルトでの会議で):ユーロ圏への信頼感を 高めるには各国政府が「信頼できる」統計を提供することが重要だ。

トリシェ総裁(フランクフルトでの会議で):圧倒的多数のユーロ導 入国で政府の金融統計は信頼できるものだが、全部がそうだというわ けではない。国の規模にかかわらず、どの国からも確実な統計が必要 だ。信頼性欠如の可能性がユーロ圏全域に影響するのをわれわれは目 の当たりにしてきた。

トリシェ総裁(フランクフルトでの会議で):ECBの主要な目的は 物価安定の維持だ。中長期的なインフレ期待はECBの目標に沿って、 引き続き強固に抑制されている。

ウェーバー・独連銀総裁(ミュンヘンの講演で):資本規制のいかな る厳格化も銀行にとっては新たな負担となり、信用供与の能力に影響 を及ぼす。一段と厳格な規制は銀行の抵抗力を高め、借り換え金利の 低下に反映されるだろう。危機が少なくなり、深刻でなくなれば、そ の分納税者のコストも著しく減少し、将来の景気低迷の回避につなが る。

<10月18日> トゥンペルグゲレルECB理事(ブリュッセルで):単一ユーロ決済 地域(SEPA)への移行が進まないことには幾つかの理由がある。 市場に広がる不透明感や困難な経済環境、ネットワーク業界での先行 組が不利になる可能性、特定の期限が設定されていない状態で過去の システムからSEPAによる決済へ移行することへの抵抗などだ。期 限設定に当たっては現実的だが野心的でなければならない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンのビルトシャフツブラ ット紙とのインタビューで):ECBには為替相場の目標はない。従 って、介入の意向は全くない。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁(ウィーンの経済紙とのインタビ ューで債券購入プログラムについて):資本市場での不均衡是正を目 的としている。それは永遠の手段ではないだろう。セーフティーネッ トとして、購入は継続されるべきだ。

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