日銀が社債のトリプルB格購入の公算も、CPはA2格-資産買入基金

日本銀行は28日開く金融政策決 定会合で、先に打ち出した資産買入基金について、コマーシャルペー パー(CP)と社債の買い入れ基準を緩和する可能性が高まっている。 具体的には、CPはA2格、社債はトリプルB格まで対象を広げる。 複数の関係者への取材で明らかになった。

日銀は5日の決定会合で包括的な金融緩和政策を打ち出し、政策 金利を「0-0.1%程度」として、物価の安定が展望できる情勢になる まで実質ゼロ金利政策を継続することを表明。国債、社債、指数連動 型上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)など金融 資産を買い入れる5兆円規模の基金創設を検討することも決めた。

日銀はリーマンショック後の2008年12月にCPの買い入れ、2009 年1月に社債の買い入れを決定。CPはA1、社債はシングルAと、 比較的信用度の高い格付けを対象に09年末まで買い入れを続けた。日 銀は今回の包括緩和で「各種リスクプレミアムの縮小を促していく」 (声明文)としており、買い入れ対象をより信用度の低い格付けまで 広げることで、リスクプレミアムの一層の低下を狙う。

大和証券キャピタル・マーケットの大橋利安チーフクレジットア ナリストは、社債の買い入れが前回同様シングルA格相当までにとど まれば、社債の金利水準への影響は限定的なものにとどまる一方で、 日銀の信用リスク・テイク範囲がシングルA格以下まで広がれば、「中 低位格付け領域のスプレッド縮小の呼び水となり、クレジット・カー ブがフラットニング(平坦化)する」と予想する。

買い入れ方式は金利入札に

大橋氏はその上で「日銀がトリプルB社債の購入に踏み切る」と 予想。その理由として「今回の社債買い入れの目的が前回とは大きく 異なる」点を挙げる。「前回の買い入れはリーマンショック後の社債市 場の機能回復が目的だったが、今回は信用リスクプレミアムの縮小を 促すことが目的。日銀が実効性を持ってその目的を達成しようと思え ば、既にスプレッド縮小の行き過ぎが言われて久しい高格付け領域の 社債を購入してもあまり意味をなさない」という。

今回は買い入れ方式も前回とは異なるとみられる。前回の買い入 れは下限利回りを設けた上で、それらの利回りからの利回り較差を入 札する方式だったが、複数の関係者によると、今回は国債などと同様、 金利入札方式で行わる可能性が高い。

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