財務相:為替で必要なら断固たる措置-「監視」合意は前進

野田佳彦財務相は23日夕、韓国・ 慶州で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出 席後、記者会見した。財務相は、為替市場の過度な変動は経済に悪影 響を及ぼすとした上で、必要な場合は断固たる措置を取るとの姿勢を あらためて示した。会議では、個別国の為替政策や通貨の話は議論さ れなかったという。

財務相は、デフレ下で景気動向が厳しい中、「円高が定着、長期化 するということは、まさに良くない」と指摘。「過度な変動を抑制する 観点から、前回は、介入を行った」とした上で、依然として「必要な 時には、適切な対応を行う、断固たる措置を取ると、この姿勢は変わ りません」と述べた。

今回の声明に、先進国は「為替レートの過度な変動や無秩序な動 きを監視する」と盛り込まれたことについては、主要国が市場動向を 見ながら必要な時に適切な協力を行うとの問題意識が共有できたと し、「一定の前進」と評価。「より能動的な意味があると思うし、ドル、 円、ユーロの関係がより安定をするというふうに解釈できる」と語っ た。

その上で、今回の会合で「一定の合意形成ができたということは、 マーケットにも評価をしてほしいなというふうに思います」と述べた。

ガイドライン形成にはさらなる準備を

一方、経常収支の不均衡是正を狙いとした、「今後合意される参考 となるガイドライン」の作成が声明に盛り込まれた。財務相は今後の 合意形成の作業について「いろんな国によって赤字や黒字の事情が違 う」などとし、さらなる下準備が必要とした上で、11月にソウルで開 くG20サミット(首脳会議)が合意形成の期限ではないとの見方を示 した。

会見に同席した日本銀行の白川方明総裁は会合で、金融規制監督 について、金融システム上重要な金融機関への対応策については、こ うした金融機関への扱いを厳格化するに伴って、銀行システムの外に リスクが移転してしまい、かえってリスクが見えにくくなってしまう 可能性があると指摘。こうしたリスクも考慮しつつ、慎重に検討を続 けていく必要がある、と述べたことを紹介した。

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