10月22日の米国マーケットサマリー:株は週間で3週連続高

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3930 1.3920 ドル/円 81.36 81.33 ユーロ/円 113.32 113.22

株 終値 (暫定値) 前営業日比  変化率 ダウ工業株30種 11,132.56 -14.01 -.1% S&P500種 1,183.08 +2.82 +.2% ナスダック総合指数 2,479.39 +19.72 +.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .35% -.00 米国債10年物 2.56% +.01 米国債30年物 3.93% -.03

商品 (中心限月) 終値   前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,325.10 -.50 -.04% 原油先物 (ドル/バレル) 82.01 +1.45 +1.80%

◎外国為替市場

今週のニューヨーク外国為替市場は、主要6通貨に対するドル 指数が6週間ぶりに上昇した。ガイトナー米財務長官は、20カ国・ 地域(G20)が経常収支の不均衡是正で具体的な数値目標を設定す ることを提案した。

ブラジル・レアルは、週間では6月以降で最大の下げ。ブラジ ル政府は今週、海外投資家による確定利付証券投資への課税につい て、今月2回目となる税率引き上げの実施を明らかにした。22日の 市場では、ドル指数はもみ合う展開。ガイトナー長官は、為替相場 をめぐる緊張緩和を目指し、貿易不均衡の対国内総生産(GDP) 比率を向こう数年間で「特定の水準」未満に減らす政策を提案した。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は「きょうは様子見の展開だ。G20財務 相・中央銀行総裁会議で何らかの材料が出れば、来週相場が動く可 能性はある」と指摘。「投資家は誤った判断をしないよう、今は動 くのを控えている。長期的には、依然としてドル安シナリオだ」と 述べた。

ニューヨーク時間午後2時54分現在、主要6通貨に対するイ ンターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は、前週末比で

0.6%高。前回週間ベースで上昇したのは、0.7%高となった9月 10日終了週。前日比ではほぼ変わらずの77.461(前日は

77.418)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。主要株価指数は週間ベースで3週連続上昇 した。油田サービスのシュルンベルジェと資産運用のT・ロウ・プ ライス・グループなどの業績向上が好感された。

シュルンベルジェは5.4%上昇。四半期利益が2倍以上に増 加したのが買い材料だった。T・ロウ・プライス・グループも

4.2%上昇。同社四半期利益はアナリスト予想を上回った。一方、 米電話2位のベライゾン・コミュニケーションズは下落。携帯電話 サービスの新規加入者数(月間契約ベース)が一部アナリスト予想 を下回ったのが嫌気された。クレジットカードのアメリカン・エキ スプレス(アメックス)も安い。同社は今後の景気見通しについて 引き続き「慎重だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.2%高の1183.08。週間ベースでは0.6%上 昇した。ダウ工業株30種平均は14.01ドル(0.1%)下落の

11132.56ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇して

2479.39。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)のマイケル・マレー ニー氏は、「好調な内容の企業決算が発表されている」と指摘。 「これに加え、投資を控えている手持ち資金はたっぷりある。何と か切り抜けている状態だ。テクニカルな売りはあるだろうが、それ でも年末までの株式は堅調だとみている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場はもみ合い。米連邦準備制度理事会(FRB)が景 気浮揚に向け国債購入を拡大する場合の購入規模をめぐり思惑が交 錯している。

10年債利回りは1週間ぶりの高水準を付けた。これより先には 下落する場面もあった。米セントルイス連銀のブラード総裁が前日 に、国債購入規模は経済状況に基づくべきだとの認識を示し、11月 に1000億ドル(約8兆1300億円)規模の国債を購入する提案を したことが引き続き影響した。シティグループ・グローバル・マー ケッツは、購入規模が5000億-7000億ドルになると予想。アラ ン・ブラインダー元FRB副議長は、5000億ドルは「小さ過ぎる」 との見解を示した。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジス ト、ケビン・フラナガン氏は「市場は現在、様子見モードだ」と指 摘。「さまざまな憶測が乱れ飛んでおり、市場参加者は落ち着きど ころを見極めようとしている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時26分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の2.57%。一時は2.58%と、 1週間ぶりの高水準を付けた。また2bp低下する場面もあった。 今年の最高水準は4月に付けた4.01%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は5/32下げて100 1/2。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。週間では7月上旬以降で最大 の下げとなった。ドルが持ち直し、代替資産としての金買いが鈍っ た。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して週間ベースで堅調に推 移。前週までは5週連続でマイナスだった。金は14日に1オンス =1388.10ドルの過去最高値を記録して以降、4.5%下げている。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ) のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は「金は長らく待ち望ま れていた調整局面のさなかにある」と指摘。「テクニカル的には現 在の水準から1260ドルにかけて、金の落ち着き先はないようだ」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比50セント安の1オンス=1325.10ドルで 終えた。一時、2週間ぶりの安値となる1315.60ドルまで下げた。 週間では3.4%値下がりし、7月2日以来の大幅安。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ストの影響でフランスの燃 料輸入が増加しており、フランス国外での在庫が減少するとの思惑 から買いが入った。熱帯性暴風雨が勢力を強め、メキシコ湾の油田 地域に向かうとの懸念も支援材料。

フランスのボルロー・エコロジー・エネルギー・持続的開発相 は22日、同国が「大量」の燃料を輸入しており、ガソリンスタン ドでの不足を補うため石油備蓄を取り崩していることを明らかにし た。カリブ海を移動中の熱帯性暴風雨「リチャード」はハリケーン に勢力を強めると予想されている。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン 氏(シカゴ在勤)は、「フランスの製油所ストが一段と注目を集め ている。米国の在庫で不足分の一部を補わざるを得なくなることが 現実味を帯びている」と指摘。「リチャードは週末にどのように発 達するか分からず、目が離せない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比1.13ドル(1.40%)高の1バレル=81.69ドルで終了し た。週間では0.2%安。

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