財務相:米、不均衡是正で対GDP比4%以内を提案-G20

野田佳彦財務相は22日夜、韓国 慶州で記者団に対し、この日午後開かれた20カ国・地域(G20)財務 相・中央銀行総裁会議では、米ガイトナー財務長官が経常収支の黒字 額ないし赤字額を2015年までに国内総生産(GDP)比で4%以内に 抑えることを提案したことを明らかにした。

野田財務相はG20の初日の会合では「対外不均衡問題がテーマ」 だったとした上で、G20議長国の韓国とガイトナー長官が各国の経常 収支黒字額ないし赤字額が15年までに対GDP比で4%以内とする 取り組みをするよう提案し、「固まった提案ではない」としながらも 「議論のスタート」とするよう求めたことを明らかにした。

これについて野田財務相は日本としては厳格な数値目標とするに は「いかがなものか」との見解を示しながらも、不均衡是正に向けた 「進ちょく状況をチェック」するための参考値に使うことには前向き な姿勢を示した。財務相は、現在の日本の経常収支黒字額が対GDP 比で2.8%と、「4%に収まっている」とした上で、15年までには「よ り収束していく方向」との見通しを示した。

財務相は日本の場合、2009年には経常黒字額が約13兆円に上る ものの、このうち約12兆円が海外資産からの配当や利子などから成る 所得収支であることを挙げ、「他の貿易で大きく黒字を出している国と は違う」と説明した。

中国の反応

一方で、膨大な経常黒字を抱えている中国の反応については「明 確に、ストレートに、お答にはなってなかったよう」だと指摘した。 また、新興国から反対意見は出たのかとの記者団からの質問に対し、 「明確な反対というよりも、慎重な意見というか、どうとらえたらい いのかというような意見」が出たことを明らかにした。

今回のG20では、各国間で競って通貨を切り下げる、いわゆる通 貨安競争を回避するため、懸念の共有と打開策が主要な課題になって いる。とりわけ、対米貿易などで大幅な黒字を抱えている中国には人 民元切り上げの圧力が強まっていたが、中国は元切り上げには強い抵 抗を示していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE