KDDI:最大1000億円の自社株買い、配当軸足から転換

国内通信2位KDDIは22日の決 算発表に合わせ、株主還元策として来年3月末までに最大で23万株、 1000 億円相当の普通株式を買い付けると発表した。購入上限の株数は 現在保有する自社株を除く発行済み株数の5.2%に当たる。

小野寺正社長兼会長は22日の会見で従来は還元策が「配当中心」 だったとしいたうえで、KDDIの株価が現在「比較的低い位置」に ある中、12月の社長交代を機に同社の成長性を示す「メッセージ」と して自社株買いを行うと説明。また、今期以降は現金収支の安定が期 待でき「資金的な余裕を自社株買いに回した」と強調した。実施に伴 い新規の借り入れなどを行う予定はないとしている。

また、会見後に記者団から、円高を機に海外でのM&A(企業の 合併・買収)の選択肢もあったのではと問われ、小野寺氏は円高が「チ ャンスであるのは確か」としながらも、自分たちで「コントロールで きないような会社を買っても、全く意味はない」として、現時点では 「1000億円規模のような大きなM&A案件は無い」と語った。

国内の通信業界では、システム構築2位NTTデータが、米国の ITサービス企業キーン(非上場)の全株取得に向けて最終交渉中で あることが21日、明らかになっている。買収額は1000億円の予定。

22日発表した第2四半期(7-9月)連結決算によると、純利益 は前年同期比 10%増の651億円だった。固定通信が既定方針どおり、 ほぼ6年ぶりに黒字転換したことなどが寄与した。営業利益は同8.6% 増の1186億円と、ブルームバーグ・データによるアナリスト3人の事 前予想平均1176億円とほぼ同水準。

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