G20:米財務長官が経常収支の目標提案、GDPの4%以内

ガイトナー米財務長官は、20カ国・ 地域(G20)が経常収支の不均衡是正で具体的な数値目標を設定する ことを提案した。為替相場をめぐる緊張が貿易戦争に発展する前にこ れを緩和させることが目的だ。

韓国の慶州で22日、G20財務相・中央銀行総裁会議が始まった。 米国から中国まで各国が経済成長を自国通貨安に頼る状況について、 各国当局者間でこれまで数週にわたり舌戦が続いていた。

ブルームバーグ・ニュースが入手した20日付の書簡によると、ガ イトナー長官は貿易不均衡の対国内総生産(GDP)比率を向こう数 年間で「特定の水準」以下に減らす政策を提案した。

野田佳彦財務相によると、ガイトナー長官は各国当局者らに対し、 経常赤字または黒字をGDPの4%以下とすることを提案した。

同財務相は22日先に、目標設定案に関する質問に対し、実際の進 め方などを含め米側の説明を聞いてみないと分からないとした上で、 「数値目標を設けるということは現実的ではないのではないか」と語 った。ドイツのブリューデレ経済技術相は「計画経済」的手法を拒否。 インドのムカジー財務相は定量化するのは難しいだろうと指摘した。

一方、カナダのフレアティ財務相はブルームバーグテレビジョン とのインタビューで、「正しい方向への一歩だ」と評価。オーストラリ アのスワン財務相も「建設的だ」と肯定的な見方を示した。

ガイトナー長官は書簡でまた、世界の需要のバランスを取り戻す ためにG20は「自国通貨の相場押し下げ、または過小評価されている 通貨の相場上昇の阻止によって競争優位を得ることを目的とした為替 政策を控える」ことを約束するべきだと説いている。

同長官は、経常収支が恒常的に黒字の各国に対し、内需「拡大に 向けた構造的・財政・為替政策」を採用することも呼び掛けた。さら に、「大幅に過小評価された通貨」が「時間の経過とともに」最終的に は「完全に調整」されることも求めた。

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