宇部興株が2カ月ぶり高値、ナイロン原料や電池材料好調-業績上乗せ

化学品大手の宇部興産の株価が一 時、前日比3.1%高の201円を付け、8月19日以来、約2カ月ぶりの 高水準に値を戻した。ナイロン原料やリチウムイオン電池材料などが好 調に推移し、業績が計画を上回っていることが好感された。

同社が21日の取引終了後に公表した4-9月(上期)決算速報に よると、本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比2.3倍の167億 円となったもようで、前回予想120億円を47億円上回る。ナイロン原 料カプロラクタムの需要が拡大、製品価格と原料価格とのスプレッドが 想定外に改善したほか、電池材料などの機能品・ファイン部門の利益も 想定を上回った。

通期(2011年3月期)連結営業益は前期比31%増の360億円を見 込む。費用計上が一部下期に繰り越されたとして、前回予想(330億円 からの増額分は30億円にとどめた。

クレディ・スイス証券の澤砥正美シニアアナリストは、「カプロラ クタムの市況が強含みで推移していることを考えれば、利益はもう一段 の上積みが可能だ」と分析、連結営業益は380億円になるとみている。

同証券の目標株価は360円。澤砥氏は「これまでは株価純資産倍率 (PBR)での評価が続いていたが、業績が上乗せされていく中で、株 価収益率(PER)で評価されるようになる」と指摘、PER10倍以 下という現状の株価バリュエーションが修正されるとし、投資判断「ア ウトパフォーム」を継続した。

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