三菱鋼株が3カ月ぶり高値、建機向け特殊鋼伸び業績増額

三菱製鋼株が6営業日ぶりに急反 発。建設機械向けを中心とした特殊鋼鋼材の販売好調を背景に、今期 (2011年3月期)業績計画を増額修正した。収益上振れを評価した買 いが膨らみ、一時前日比11%高の183円と、7月30日(高値194円) 以来およそ3カ月ぶり高値を回復した。

三菱鋼は21日、今期の連結純利益が従来予想を8億円上回り、28 億円になる見通しと発表した。前期は2億7600万円の赤字だった。主 要な需要先である建機・自動車業界の業績回復を受け、主力の特殊鋼鋼 材事業が想定より伸びるとしている。

コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは業績修正について、「製品 への値上げ転嫁が進んだ4-9月(上期)だけでなく、建機向け特殊鋼 の伸びを背景に下期も増額している」ことを指摘し、高く評価する。自 動車向けがメインの愛知製鋼や大同特殊鋼は、エコカー補助金の効果が なくなる下期に不安がある一方、「三菱鋼は製品販売の半分以上がコマ ツなど建機向けで、需要息切れの心配が相対的に小さい」という。

三菱鋼は今期予想EPS(1株当たり純利益)を12円98銭から 18円18銭に引き上げたが、コスモ証では20円80銭とさらなる上振れ を予想している。同証EPS予想に基づいた午前終値(182円)のPE Rは8.8倍。PBR(株価純資産倍率)も0.62倍と、会社解散価値に 当たる1倍を大きく下回っており、「現状の株価水準に割安感がある」 と、岩崎氏は指摘する。

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