短期市場:日銀供給オペの需要強い、レポ高止まりで-金利上振れ警戒

短期金融市場では、日本銀行の資 金供給オペに対する需要が強い。レポ(現金担保付債券貸借)金利が 高止まりしているため、日銀オペで少しでも低利の資金を調達したい 証券会社が多いという。

日銀はこの日午後、本店共通担保オペ1兆2000億円(10月25日 -11月4日)を実施。最低落札金利は前回と横ばいの0.11%で、案分 比率は26.6%。平均落札金利は0.2ベーシスポイント(bp)高い0.112 %。通知額の5倍近い5兆8470億円の応札が集まった。共通担保オペ は前週末以降、下限0.10%では資金が取りづらくなっている。

この日のオペのスタート日となる25日は国庫短期証券(TB)3 カ月物の発行日。前日の市場でも25日スタートの全店共通担保オペ 8000億円が実施されており、この日と合わせて2兆円の供給。25日に 終了する供給オペが全額継続されたが、需要は弱まらなかった。

国内大手金融機関の資金担当者は、金利が高めのレポを取引する 前に、まず日銀オペで資金を手当てしようとする証券会社が多いと指 摘。オペで資金が取りきれない場合は、当日物のレポ金利が上振れし やすくなるという。

レポ金利の高止まり

この日のレポは、25日や26日受け渡しの翌日物が0.12%近辺と、 今月上旬の0.105-0.11%近辺に比べて高止まりしている。毎月16日 以降は準備預金の新しい積み上げが始まるため、銀行の資金需要が強 い。一方、日銀の追加緩和を受けてTB3カ月物の運用利回りは

0.11%を下回っており、在庫を抱えた証券会社は逆ザヤの状態。日銀 オペに需要が強い背景となっている。

ただ、日銀オペで翌営業日の資金を取りきれなかった証券会社は レポで調達せざるを得なくなる。この日の日銀オペの入札結果が発表 された後のレポ市場では、25日分の翌日物の運用希望が0.13-

0.135%に引き上げられた。

証券会社の資金手当てのタイミングが後ずれすると、当日物(オ ーバーナイト)のレポ金利の上振れを大きくする。上半期末の9月30 日に0.2%を上回る場面があったほか、準備預金の積み最終日にあた る今月15日も0.15%近辺まで上昇している。

日銀は5日の金融政策決定会合で無担保コール翌日物の誘導目標 を「0.1%前後」から「0-0.1%程度」に引き下げ、実質ゼロ金利政 策を宣言したが、市場関係者の間では、日銀はレポ金利の上昇を許容 しているとの見方が多い。

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