10月21日の米国マーケットサマリー:株は続伸、決算などを好感

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3922 1.3964 ドル/円 81.35 81.09 ユーロ/円 113.25 113.23

株 終値 (暫定値) 前営業日比  変化率 ダウ工業株30種 11,146.57 +38.60 +.3% S&P500種   1,180.26 +2.09 +.2% ナスダック総合指数 2,459.67 +2.28 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .35% +.01 米国債10年物 2.55% +.07 米国債30年物 3.96% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比  変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,325.60 -18.60 -1.38% 原油先物 (ドル/バレル) 80.65 -1.89 -2.29%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロに対して上昇。 株価が上げを消したことで、韓国での主要20カ国・地域(G20) 財務相・中央銀行総裁会議を前に逃避通貨としてのドルの需要が高 まった。

韓国の慶州で開催されるG20財務相・中銀総裁会議は、各国が 通貨の「切り下げ競争」を控えると表明する見通しだ。当局者の1 人が匿名を条件に草案を明らかにした。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブロー ク氏(ニューヨーク在勤)は「G20を控え、市場参加者がリスクを 取ろうとはせず、多少慎重になっていることの表れだ」と分析。 「ユーロの下げは、株式相場の動きにある程度沿っているといえる。 株式相場は、非常に力強く始まったが、軟調な展開に転じている」 と語った。

ニューヨーク時間午後2時54分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.2%安の1ユーロ=1.3935ドル(前日1.3964ドル)。一 時は0.6%高になる場面もあった。対円では1ユーロ=113円24 銭(前日113円23銭)。ドルは対円で0.2%上げて1ドル=81 円26銭(前日81円09銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。オークションサイトを運営するeベイや外 食産業最大手マクドナルドの業績が予想を上回ったほか、失業保険 申請件数が前週比で減少したことが好感された。不良債権化した住 宅ローンによる損失が広がるとの懸念を背景に、金融株は売られた。

映画レンタルサービスのネットフリックスは急伸。サービス加 入者の予想引き上げが好感された。バンク・オブ・アメリカ(BO A)は下落。アルミのアルコアや石油のオクシデンタル・ペトロリ アムも安い。ドル上昇を受けた商品安が嫌気された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.2%高の1180.26。一時は0.6%安まで売り 込まれる場面もあった。ダウ工業株30種平均は38.60ドル (0.4%)上昇の11146.57ドル。

米資産運用会社コモンファンドで運用に携わる、マイケル・ス トラウス氏は、「圧倒的な数の企業が予想を上回る利益を出してい る。企業支出が上向いており、中には雇用を伴う投資もあるだろう。 株式にとっては良好な環境だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。30年債利回りは4日ぶりに上昇した。米連 邦準備制度理事会(FRB)が景気浮揚に向け国債購入を拡大する との観測が強まるなか、利回りの低い米国債に代わる投資先を求め る動きが活発になった。

30年債利回りは1週間ぶりの低水準に並ぶ場面もあった。FR Bの政策当局者2人が前日、新たな国債購入は必要ないとの認識を 示したことから、インフレ懸念が後退した。米財務省は来週実施す る2年、5年、7年債の入札規模を総額990億ドルと発表した。今 回の発行額は同年限の組み合わせとしては2009年3月以来の最小 となる。

ルーソルド・コア・インベストメント・ファンドの運用担当者、 スティーブ・ルーソルド氏はブルームバーグテレビジョンとのイン タビューで「米国債に関しては、恐らく期間が短めのものを除いて、 あえて手は出さないだろう」と指摘。「利回りがあまりにも低いた め、期間が非常に短い国債以外に資金を投じることは意味をなさな い」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時38分現在、30年債利回りは前日比2ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.91%。一時は2日連続で

3.87%まで下げ、14日以来の低水準を付ける場面もあった。同年 債(表面利率3.875%、2040年8月償還)価格は13/32下げて 99 11/32。10年債利回りは3bp上昇の2.51%

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。ドル相場が回復するとの観測 を受け、代替投資資産としての魅力が弱まった。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して一時0.6%上昇。9月 1日以降、6.5%下げていた。金は年初から前日までに23%上昇、 14日にはオンス当たり1388.10ドルと最高値を更新した。

リンド・ウォルドック(シカゴ)の市場担当シニアストラテジ スト、アダム・クロフェンシュタイン氏は「金属は売りを浴びてい る」と指摘。「下落の程度はドルの上昇幅とは一致しないが、金市 場は調整の口実を求めていた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比18.60ドル(1.4%)安の1オンス=

1325.60ドルで終えた。一時は0.4%上昇する場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は大幅下落。世界最大のエネルギー 消費国、中国での製油量が1年半年ぶりの低い伸びにとどまったこ とが嫌気された。中国政府が景気過熱の抑制措置を取っていること が背景にある。また外国為替市場でドルが対ユーロで持ち直したこ とも、原油の売り材料と見なされた。

9月の中国製油量が日量約850万バレルとの調査結果を受け、 原油価格は一時、3%安まで売り込まれた。製油量は前年同月に比 べて6.6%の伸び、2009年3月以降で最低の増加率となった。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサ ス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は、「中国の製 油データは新興市場国の需要に対する不安を浮かび上がらせた」と 指摘。「きょうの下げにはドル上昇も一役買った」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は 前日比1.98ドル(2.40%)安の1バレル=80.56ドルで終了。 過去1年間では1%の値下がり。

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