NY外為:ドル、対ユーロで上昇-G20控え逃避需要

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルがユーロに対して上昇。株価が上げを縮めたことで、韓国での 主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に逃避 通貨としてのドルの需要が高まった。

韓国の慶州で開催されるG20財務相・中銀総裁会議は、各国が 通貨の「切り下げ競争」を控えると表明する見通しだ。当局者の1 人が匿名を条件に草案を明らかにした。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブロー ク氏(ニューヨーク在勤)は「G20を控え、市場参加者がリスクを 取ろうとはせず、多少慎重になっていることの表れだ」と分析。「ユ ーロの下げは、株式相場の動きにある程度沿っているといえる。株 式相場は、非常に力強く始まったが、軟調な展開に転じている」と 語った。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ユーロは対ドルで前日比

0.3%安の1ユーロ=1.3922ドル(前日1.3964ドル)。一時は

0.6%高になる場面もあった。対円では1ユーロ=113円24 銭(前 日113円23銭)。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=81 円33銭 (前日81円09銭)。

当局者によれば、各国はG20財務相・中央銀行総裁会議の声明 で「相場が市場で決定され、為替レートの過度の変動や無秩序な動 きの悪影響を最小限にする為替システム」を求めると表明する。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、ガイトナ ー 米財務長官が世界の主要通貨は整合が取れていると述べたと報 じた。また、G20財務相・中央銀行総裁会議で、米国が繁栄のため 通貨を切り下げる意図はないと同長官が説明するとも伝えた。

ブラジル財務相

ブラジルのマンテガ財務相は記者団に対し、ガイトナー長官と 20日実施した電話会談で、同長官が米国はドル下落を容認しないと 表明したと語った。マンテガ財務相はまた、G20財務相・中央銀行 総裁会議で、ドル下落を防ぐ手段を模索することでガイトナー長官 と合意した。

ブラジル・レアルは1.1%安の1ドル=1.6952レアル。ブラ ジル政府が外国人投資家の先物取引に対する規制措置を導入したこ とに反応した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア為替ストラテジスト、 ウィン・シン氏は顧客向けリポートで、「当社はブラジルにおけるイ ベントリスクの高まりを警告してきた。政策当局が抜け穴をふさぐ 措置に動いたことで、このイベントリスクが形になりつつあるよう だ」と指摘した。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.4%高の77.439。一時は0.4%安を付ける場面も あった。

ドル指数は先月の連邦公開市場委員会(FOMC)声明が発表 された9月21日以降、3.7%下落している。FOMCは声明で、「必 要に応じて緩和措置を追加する用意がある」と表明した。次回FO MC会合は11月2-3日に開かれる。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「量的緩和の第2弾の重 要な目的は、景気を改善させることだ」と指摘。「それは株価には反 映されつつあるが、ドルには反映されていない。今後どこかの時点 でドルは反発するだろう」と述べた。

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