米JPモルガン、台湾・勝華科技の分析リポートめぐり契約失う恐れも

米JPモルガン・チェースは台湾 で顧客との契約を失う恐れがあり、さらにこの問題が訴訟に直面する 可能性がある。台湾の電子部品メーカー、勝華科技(ウィンテック) は、同社が市場シェアを縮小する状況にあるとして同社株の売りを投 資家に勧めたJPモルガンのアナリストリポートに異議を唱えた。

勝華科技は台湾証券取引所に20日提出した書類で、JPモルガン の台北在勤アナリスト、ナルシ・チャン氏が作成した19日付けリポー トの内容を踏まえ、「当社のグローバル預託証券(GDR)発行に向け たJPモルガンとの協力関係を終了する」と表明。チャン氏に対し法 的措置を取る可能性があると記した。

米アップルのタブレット型コンピューター「iPad(アイパッ ド)」やスマートフォン「iPhone(アイフォーン )」向けの部品 を製造する勝華科技の株価は19日以降、大きく下落。チャン氏は同リ ポートで、「勝華科技株の利益を確定する理想的なタイミングだ」と指 摘。ディスプレーメーカーの友達光電(AUオプトロニクス)や奇美 電子がアップルから受注を獲得しており、勝華科技にとって「重大な 脅威」と記した。

勝華科技の広報担当、黄忠杰氏は20日の電話インタビューで、「ア ナリストは新規参入者が市場シェアを奪うと言っているが、この仮定 には何の根拠も示されていない」と指摘。「このリポートがなければ、 GDRの発行に向けJPモルガンと協力していただろう」と語った。

勝華科技が証券取引所に今月13日提出した書類によれば、同社の 取締役会は同日、最大3億8700万ドル(約310億円)のGDR発行計 画を承認した。黄氏によると、ブックランナーは決まっていない。同 社が4月にGDRを発行した際には、JPモルガンが単独でブックラ ンナーとグローバルコーディネーターを務めた。

JPモルガンの香港在勤広報担当マリー・チョン氏はコメントを 控えた。

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