米国は先進国の共同戦線目指す-元高求める対中圧力、G20会合でも

米国が中国に一段と速いペース での人民元上昇を迫る圧力をかけ続ける中、20カ国・地域(G20) の当局者は今週末、為替政策での対立解消を図る。

米国が目指すのは、韓国の慶州で10月22、23両日開催される G20財務相・中央銀行総裁会議もしくは来月のソウルでのG20首脳 会合(金融サミット)で、為替相場をめぐる協力に関する声明で合意 することだ。米当局者が21日、明らかにした。米国は、為替相場は 政府による介入ではなく、市場原理と経済ファンダメンタルズ(基礎 的諸条件)によって決まるのが望ましいと言い続けている。

ガイトナー米財務長官は、21日付の米紙ウォールストリート・ジ ャーナル(WSJ)のインタビューで、中国は他の新興国が安心して 自国通貨の相場形成を市場原理に委ねられるよう、元高を容認する必 要があると指摘。今月の講演で述べた主張を繰り返した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略世界責任者、マーク・ チャンドラー氏はガイトナー長官の発言について、中国をはじめとす る新興国に自国通貨高を促すため、先進7カ国(G7)の共同戦線を 張ろうと試みていることを示していると語る。

「ドルの対ユーロ、対ポンド相場とドルの対アジア通貨相場は意 味合いが違うのかもしれない」と指摘する同氏は、先進5カ国(G5) が円高誘導で合意した1985年のプラザ合意のような国際的な取り決 めはないものの、G20会合で中国に対する圧力が高まるだろうと予想 している。

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