マツダ山内社長:為替円高の影響は今期400億円マイナス(Update1)

米フォード・モーターが資本・ 業務提携関係にあるマツダの山内孝社長は21日、為替相場の円高の 影響は今期想定より400億円マイナスの見通しで、うち200億円は販 売増・車種構成改善でカバーできるめどが立ったと語った。都内でブ ルームバーグなどのインタビューに答えた。

山内社長は、販売増は主に中国や東南アジア市場の好調によるも ので、当初計画の世界販売127万台を上回る見通しだと述べた。為替 影響の残りの200億円は、固定費の削減やコスト抑制で対応するとい う。マツダの2011年3月期の計画では、1ドル=90円、1ユーロ= 125円を前提に、純利益50億円を見込んでいる。

急拡大する新興国市場については、タイ、マレーシア、インドネ シアの販売が前年の3倍程度になっているとした上で、生産の「増強 は検討している」と述べた。タイの生産設備はフォードと合弁の工場 で、能力は合わせて約27.5万台。山内社長は、新たな投資をせずに フォードから現有能力を譲り受ける形を模索しているという。中国に ついても、現有設備を使い残業などの対応で生産増を考えていると語 った。

一方、米国にあるフォードとの合弁工場は、20万台の生産能力 に対し、マツダの生産は年間4-5万台にとどまっていると述べた。 この工場ではフォードとマツダの生産車種に共有部分がないため、 「シナジーは何もない」、「悩ましい」状態であると語った。今後は、 他の車種の生産も検討するなど改善策を探る意向を示した。

政府の為替対策について山内社長は、韓国の例を引き合いに、よ り積極的な対応を求めた。韓国は、鉱工業製品輸出の方針がぶれず、 ウォン安に導いたとした上で、「ただでさえウォン安、円高でやって いけない」のに、自由貿易協定(FTA)の対応にも遅れがあると指 摘。「国が考えている以上に企業は国際化している」ことを理解して ほしいと語った。

フォードとの資本提携解消の報道については、戦略的提携関係の 継続に変わりはないと改めて述べた。

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