中国の一部大都市で「不動産バブル」、差し迫った脅威はない-IMF

国際通貨基金(IMF)は中国 の不動産市場について、北京の一部高級住宅地や上海で過熱し始めて いる可能性があるものの、全土でみれば住宅の過度な値上がりは見ら れないと指摘した。

IMFは21日公表したアジア太平洋地域経済見通しで、「上海や 深センの大衆向け住宅や北京や南京の高級不動産は、過度な価格上昇 局面の初期段階にある公算がある」と分析。「中国全体では不動産価格 がファンダメンタルズを著しく上回っているということはないようだ が、一部の大都市では不動産バブルが形成されつつあるようだ」と解 説した。

中国当局は4月以降、住宅購入の頭金比率を引き上げ、3軒目購 入向けの融資も停止することを決定。また、全国に適用するとみられ る不動産税の試験的導入を急ぐ方針も示した。こうした措置が住宅価 格の伸びにある程度の影響を及ぼしてきたようだと、IMFは報告書 に記した。

IMFは「住宅価格の過度な上昇が招くリスクに対する中国当局 の認識やそれを制御する経験を踏まえると、住宅相場が行き過ぎて金 融の不安定化を招く恐れは差し迫っていない」と説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE