BRICs諸国は資本流入の難題に直面-中国利上げで問題鮮明化

中国が今週決定した予想外の利 上げは、資本流入によって経済が不安定にならぬよう努めている世界 の新興国の課題を浮き彫りにしている。

2007年以来の利上げ実施を前に、中国は先週、今年4回目とな る預金準備率引き上げを国内大手行を対象に行った。また、9月には 05年以来最も速い人民元上昇ペースを容認している。

仏銀ソシエテ・ジェネラルの新興国通貨調査責任者のクリフ・タ ン氏(香港在勤)は20日のインタビューで「中国は、規模がより小 さい多くの新興国同様に、資産インフレへの適切な対応方法を見つけ ようと努めている」と指摘。「規制や預金準備率引き上げ、他の間接的 な対策はそれだけでは十分効果がない。完全な解決策は存在しない」 と語った。

米国や日本の実質ゼロ金利を背景に、ブラジル、ロシア、インド、 中国のいわゆるBRICsなど高成長を遂げている国への証券投資は 増大し、過去最大に膨らんでいる。米調査会社EPFRグローバルが 集計したデータによると、新興市場株に投資する投資信託は今年に入 って600億ドル(約4兆8700億円)余り、債券ファンドは410億ド ルをそれぞれ呼び込んでおり、ともに年間で過去最高を更新するペー スとなっている。こうした投資を背景に、ブルームバーグが調査する 25の新興市場国通貨のうち19がドルに対し上げている。

通貨が高くなっている国では、政府が輸出への打撃を懸念してお り、ブラジルは今週、海外からの確定利付証券投資への課税で、今月 2回目となる税率引き上げを実施。韓国も資金流入を阻止する措置を 計画していると表明した。また、インド中央銀行も輸出企業への「深 刻な打撃」の緩和を図っている。ゴカーン副総裁が14日明らかにし た。

ブラジル・レアルと韓国ウォン、インド・ルピーは過去3カ月で ドルに対し約6%上昇したが、人民元の上昇率は2%にとどまってい る。

--Belinda Cao. With assistance from Yumi Tesoin Bangkok, and David Yong and LilianKarunungan in Singapore. Editors: James Regan,Sandy Hendry

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 城塚 愛也 Aiya Shirotsuka +81-3-3201-2482 ashirotsuka@bloomberg.net Editor:Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Belinda Cao in Beijing at +86-10-6649-7570 or lcao4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Sandy Hendry at +852-2977-6608 or shendry@bloomberg.net

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