米シティがシンガポールの株式引受シェア回復-大型IPOで幹事

米銀シティグループは法人投資 銀行部門の統合が奏功し、新規株式公開(IPO)の大型案件で幹 事を獲得したことから、今年のシンガポールでの株式引受業務でシ ェアが3年ぶりの水準に回復した。

ブルームバーグの集計データによると、シティの今年の株式引 受シェアは過去11年で最高の17.2%。2008年は2.8%だった。引 受シェアランキングは同期間に12位から2位に浮上した。首位はD BSグループ・ホールディングス。シティは07年にも2位だった。

シンガポール企業による今年のIPOや増資などを通じた資金 調達額は63億ドル(約5100億円)と、07年以来の高水準で、東南 アジア諸国で最大規模。シティのシンガポール・チームは、今年の 2大IPOであるグローバル・ロジスティック・プロパティーズ(G LP)とメープルツリー・インダストリアル・トラストで幹事を務 めた。

今年の私募でシティを単独幹事として起用したメープルツリー のリチャード・ライ最高経営責任者(CEO)は「シティがほんの2 年前は生き残りをかけて戦っていたというのは信じられない」と述 べ、「危機を乗り越えるという経験はチームを奮起させることがある」 と指摘した。

シティは住宅ローン関連損失が膨らみ08年に450億ドルの公的 資金による救済を余儀なくされた。ただシンガポール・チームを率 いるトレーシー・ウン氏によると、危機時もアジア部門は黒字が続 いていたという。同氏は1年半前に法人・投資銀行部門を統合した ことで、顧客に幅広いサービスを提供することが容易になったと説 明した。

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