安川電株が続落、円高やハイテク受注調整の影響警戒-シティ証格下げ

安川電機の株価が続落。円高やコ スト上昇、ハイテク関連受注の長期化懸念などから、来期(2012年3 月期)利益が従来見込みほど伸びない可能性が意識され、売りが優勢と なった。シティグループ証券は20日、投資判断を「ホールド」から 「売り」に引き下げた。午前終値は前日比2.4%安の660円。

シティ証のグレーム・マクドナルドアナリストは20日付のリポー トで、「先の中間期決算発表で今期(11年3月期)の営業利益計画を 引き上げたのは予想外だった。決算説明会での来期見通しに関する同社 の強気の発言も心強かった」と述べる一方、「想定円レート引き上げと コスト上昇圧力を受け、強気だった来期予想を引き下げる」とした。

会社側は15日、今期の連結営業利益予想を80億円から125億円に 増額修正した。一方、シティ証では12年3月期の連結営業利益予想を 209億4000万円(従来予想245億9000万円)に下方修正した。同証に よる今期予想比増益率は55%に縮小する。

リポートによると、会社側は来期にモーションコントロール事業と ロボット事業でそれぞれ10%、15%の増収を見込むが、マクドナルド 氏は「最大のリスクは、今期第3四半期に予想されるモーションコント ロール事業でのハイテク関連受注の調整が思った以上に長引くこと」と している。

マクドナルド氏はまた、最大の問題は来期55%増益を想定しても 営業利益率が1けたに留まる点にあるとし、「このため同社株が世界の 工業株平均(11年予想EPSの13倍)よりプレミアムで取引されるべ きと考えるのは困難である」とみている。シティ証では今期EPS(1 株当たり純利益)は28円、来期は49円を予想。

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