経財相:経済対策でGDPは各0.3ポイント上昇-10、11年度

海江田万里経済財政担当相は21 日午前、参院内閣委員会で、政府が8日に決定した「円高・デフレ対 応のための緊急総合経済対策」について、2010、11年度に国内総生産 (GDP)をそれぞれ0.3%ポイント押し上げるとの試算を示した。 自民党の宮沢洋一氏への答弁。

一方、政府が10年度予備費9150億円を活用して決定した対策の GDP押し上げ効果は、10年度に0.2%ポイント、11年度には0.1% ポイントになると指摘した。経財相は、これまでの2つの対策に、来 年度予算を加えた3つのステップを通じ、景気を「確実な回復基調に 乗せなければいけないという一種の覚悟だ」と強調した。

同相は経済対策の編成については「ツーレイト(遅すぎる)と言 われないようにしなければならない」と述べ、補正予算の成立が遅れ れば、今年度に0.3%ポイント押し上げる効果は「逓減(ていげん) する」と語った。

デフレ脱却の時期については「デフレ脱却の宣言をいつするとは 言っていない」と述べた上で、「11年度中に物価をまずプラスにする。 そのプラスになった物価を安定的に維持することで結果的にデフレ脱 却になる」との見方を示した。

また企業の設備投資については、「比較的好調だ」とする一方、 「リーマンショック以前の段階の水準に戻ったわけでない。およそ8 割程度になっている」と説明。日本銀行が9月29日に発表した企業短 期経済観測調査(短観、9月調査)は、「12月に向けて企業のマイン ドが冷え込む」ことを示していると述べ、「設備投資の落ち込みは心配 している」と警戒感を示した。

国債バブル部分に心配

社民党の又市征治氏による国債の暴落リスクに関する質問に対し 経財相は、国債は日銀だけでなく民間金融機関によって保有されてい ることを指摘。その上で、「今、利回りが下がっている。利回りが下が っていることは国債が大変高い値段が付いている」と述べた上で、 「その高い値段が付いている、いわゆるバブル部分がはがれた時にど うなるか、という心配は持っている」と語った。

また、日本銀行の金融政策に関して「直接、日銀の政策について あれこれ言う立場ではない」とする一方、日銀が5日に決めた包括的 な金融緩和策については、「政府と同じ方向を向いているという意味 で、日銀の取った政策を評価している」と述べた。

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