加サスカチュワン州知事:BHPのポタシュ買収、州や国に利益なし

カナダのサスカチュワン州のブラ ッド・ウォール知事は、同国の肥料メーカー、ポタシュに対する英・ オーストラリア系資源会社BHPビリトンの400億米ドル(約3兆 3000億円)規模の敵対的買収案について、州や国の利益にはならな いと述べた。買収が成立すればカナダ側の収入が損なわれることを理 由に挙げている。

ウォール知事は州都レジャイナで記者団に対し、州政府が20日、 同案件に関するカナダ政府への助言内容について最終決定を行うこと を明らかにした。BHPが検討期間の延長に合意しない限り、カナダ 連邦政府が買収を阻止できるのは11月3日までとなる。

州当局者1人からの電子メールによると、同知事は補償をめぐり BHPと協議しているという。交渉が非公開であることを理由にこの 当局者が匿名の条件で明らかにしたところでは、同州は買収が成立し た場合に向こう10年間に失う30億カナダ・ドル(約2380億円) の収入を補えないとして、BHPの3億7000万カナダ・ドル規模の インフラ投資提案を拒否している。

ウォール知事は記者団に対し、「この買収がどう州や国にとってネ ットベースで利益となるかは依然として不明だ」と指摘。「ネットベ ースの収益分析では最低でも30億カナダ・ドル必要だが、それでは とんとんにすぎず、利益とはならない」と説明した。

一方、BHPは20日の発表資料で、収入減をめぐる同州の懸念 に対処できると自信を示した。

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