レポは0.115-0.12%付近、証券会社の資金需要根強い-TB在庫増加

短期金融市場では、足元のレポ(現 金担保付債券貸借)が0.115-0.12%近辺で取引された。国庫短期証 券(TB)や国債の在庫を抱えた証券会社などから資金手当ての需要 が根強く、金利は下げ渋った。

証券会社などの資金調達手段であるレポは、5年債発行日の22 日受け渡しの翌日物が0.115%近辺、TB3カ月物の発行日にあたる 25日分は0.12%近辺で取引された。

今月のレポは、日銀の実質ゼロ金利政策を含む追加金融緩和を受 けて上旬は0.105%近辺まで低下する場面もあった。しかし、緩和後 の実際の金融調節には特段の変化が見られないほか、金利競争入札の 資金供給オペが減少した影響もあり、下旬にかけて0.115-0.125%近 辺に強含んだ。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「業者はTBも利付国債も在庫 が重いようだ。日銀が特に資金供給オペを拡大する様子も見られず、 月末を通過するまでレポは下がりづらいのではないか」と言う。

日銀は午後、本店共通担保オペ6000億円(10月22日-11月9日) と全店オペ8000億円(10月25日-11月26日)を実施。最低落札金 利はいずれも0.11%と、前日と横ばいだった。3カ月物の新型オペ 8000億円(利率0.1%)の応札倍率は4.16倍と前回の4.24倍を下回 った。

TB利回り0.11%下回る状況

一方、TBの利回りは追加緩和を受けて0.11%を下回ったままに なっており、資金調達コストであるレポ金利が運用利回りを上回る逆 ざやの状態が続いている。TBは国内投資家の需要が減少する一方、 海外投資家の買いは根強く、入札では在庫確保の姿勢が強い証券会社 もあるという。

日銀がこの日実施したTB買い切りオペ3000億円では、前日終値 と比較した落札利回り格差がプラス0.005%となり、落札利回りは前 日から上昇。利回り格差は前週のプラス0.003%から拡大した。応札 倍率は5.27倍と前回の4.71倍を上回り、9月17日以来の高水準だっ た。

国内証券のディーラーは、レポが0.105%までは下がらない中で、 在庫を抱えている業者が持ち高を調整したのではないかという。

TBの前日終値は、償還が年末を越える既発3カ月物から1年物 (新発1年物を除く)まで0.105%となっており、この日の買い切り オペでは0.005%を上乗せした0.11%で売却したとの見方が多い。

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