住友生命:国内債券を積み増し、国内株は相場上昇で売却も-下期計画

住友生命保険は2010年度下半期の 資金運用計画で、国内債券の残高を増やす計画だ。ALM(資産負債の 総合管理)の観点から融資の満期分や新規資金を、長期・超長期債など の国内債に振り向ける。国内株式は相場が上昇し、利益確定が可能な場 面などでの売却により引き続き削減する。

運用企画部の平田晴久・次長兼運用戦略室長が21日までのインタ ビューでこの計画を明らかにした。国内債券は長期・超長期国債を中心 に平準的に積み増し、金利水準も勘案しながら、「ある程度金利の高い ところで投入したい」と述べた。上半期は残高を数千億円増やした。

国内景気は「エコカー減税など政策的な浮揚効果は薄まり、円高に より企業マインドは悪化してきている」と指摘。ただ、新興国など海外 の回復により二番底は回避できると予想する。国内金利の動向について は、1998年や2003年の低金利局面を振り返り、「ゼロ%台の金利が長期 化するとは考えていない」という。

国内株式は、「リーマンショックのようなことが起きてもバタバタ する状況にない」と、株価に左右されない水準まで削減したと強調。最 近の「TOPIX800台前半でどんどん売らなければいけない状況には ない」と述べた。株価が上昇し、利益が確定できる場合などには売却す る方針だ。上半期の残高は微減となった。

外国債券では、引き続き為替リスクを回避(ヘッジ)した外債は内 外金利差を勘案しながら、ヘッジしないオープン外債は為替水準次第で 機動的に運用する。08年ごろからオープン外債の元本部分をヘッジして おり「円高の影響はほとんど受けていない」としている。上半期は海外 も金利低下が見込まれたため、それぞれ残高を増やした。

米国金利は、11月に追加緩和が予想されているが、「いずれ景気は 回復し、緩和もどこかで終わり」来年3月末までには若干上昇するとみ る。円高傾向にある為替相場は95年の戦後最高値1ドル=79円75銭を 更新し「達成感」が出た後、「米景気回復と金融緩和の終わりがある程 度見えてきた時点」で円安方向に戻ると予想している。

外国株式とオルタナティブ(代替)投資については、慎重に取り組 む方針。上半期は外国株式の残高は横ばいを維持、オルタナティブは減 少した。一方、融資については資金需要が強くないことから、上半期に 続いて残高は減る見通しだ。不動産は横ばいを維持する。

6月末時点での同社の一般勘定資産は20兆2400億円。そのうち国 内債券は44%、国内株式6%、外国債券18%、外国株3%、貸付金16%、 不動産5%などとなっている。

住友生命の2010年度末の予想水準
(カッコ内は下半期中の予想レンジ)
10年国債     :1.1%      (0.8%-1.4%)
TOPIX   :900        (800-1000)
日経平均株価 :10000円    (8500円-11000円)
米国10年債   :2.8%      (2.0%-3.5%)
欧州10年債   :2.5%      (2.0%-3.0%)
NYダウ     :11000ドル  (9000ドル-12000ドル)
SP500      :1200        (950-1300)
ドル/円      :88円       (78円-95円)
ユーロ/円    :114円      (95円-125円)

--取材協力:野沢茂樹 Editor:Kazu Hirano Hidekiyo Sakihama

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