日本生命:新規資金4000億円、国内債券や外国債券で運用-下期計画

日本生命保険は2010年度下半期の 資産運用で4000億円を見込む新規資金について、主に国内債券に振り 向ける方針だ。ただ、国内金利の上昇スピードは鈍いとみて、為替リス クを回避(ヘッジ)して投資する外国債券などに一部資金を回し、絶対 金利の確保を目指す。

財務企画部の松永陽介部長は、「国内債券へ100%投資するのは分散 投資、収益性の観点からしんどい」と指摘した。国内金利は景気回復が 緩やかでデフレや日銀の金融緩和政策が続き「上昇は抑制的」と予想。 ALM(資産・負債の総合管理)の観点で長期化を目指す平均残存年限 は「金利水準を無視してまで進めようとは考えていない」と述べた。

外債では、為替水準によってヘッジ外債のほか、円高が進行すれば 為替リスクをヘッジしない(オープン)外債の残高も増やす可能性があ る。為替の推移については「日米欧の景気は総じて緩やかな回復基調が 見込まれ、経済指標や金融政策に関する思惑などに応じて円高・円安の 双方に振れやすい展開が継続する」とみている。

上半期の運用で同社は、国内債券の残高を4700億円、ヘッジ付き 外債は9000億円、オープン外債を3800億円それぞれ増やした。下半期 は国内債券の残高は増加、ヘッジ、オープン外債はそれぞれ横ばいから 増加とする見込み。ただ松永氏はヘッジ外債には上半期にかなり投資し たとして下半期は国内債より多く投資することはないと述べた。

中長期的な運用収益の向上を目標に投資している内外株式の残高 は横ばいを維持する計画。従来は割安な局面では買い増しも検討してき たが、「下期は景気動向が不透明で若干慎重なスタンス」で運用する。 上半期は国内株式の残高を200億円増やし、外国株式を400億円減らし た。ただ、外国株のうち新興国株は増やしたという。

国内企業の資金ニーズ低迷で上半期は残高を600億円圧縮した融資 については、下半期は微減となる見込み。不動産の残高はリニューアル を中心に投資し上半期は200億円増えた。下半期も微増の見込みだ。

9月末の日本生命の一般勘定資産は47兆1100億円。国内債券が19 兆4900億円(全体の41%)、ヘッジ付き外債が5兆600億円(11%)、 貸付金が7兆7200億円(16%)、国内株5兆9400億円(13%)、オープ ン外債は2兆5900億円(5%)、外国株が8600億円(2%)、不動産1 兆7900億円(4%)など。

日本生命の2010年度末の予想水準
(カッコ内は下半期の中心値)
10年国債     :1.1%     (0.7-1.2%)
日経平均株価 :11000円   (8000-12000円)
米国10年債   :2.5%     (2.0-3.0%)
NYダウ     :12000ドル (9000-13000ドル)
ドル/円     :85円      (75-95円)
ユーロ/円   :110円     (100-120円)

--取材協力:野沢茂樹 Editor: Kazu Hirano Hidekiyo Sakihama

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