米ハーバード大、現金保有を3倍以上の10億ドルに拡大-金融危機受け

米ハーバード大学は、寄付基金 以外に保有する手元現金を過去2年間で3倍余りの10億ドル(約810 億円)に増やした。同大学の年次財務報告書で明らかになった。

現金保有を増加させたハーバード大では、276億ドル規模の寄付 基金の運用成績が昨年6月末までの1年間で過去最悪のマイナス 27%となっていた。また、投資対象の多くが売却困難な資産に関連し ていたことから、同大は金融パニックの頂点だった2008年12月に 25億ドルの借り入れを余儀なくされている。

米資産運用会社コモンファンドの1部門であるコモンファンド・ インスティチュートの調査担当責任者、ウィリアム・ジャービス氏は 現金保有拡大について、「大学側の戦略変更だ」と指摘し、「金融危機 後にはこのような流動性選好が起こる」と述べた。

年次報告書によると、ハーバード大は寄付基金以外に保有する現 金を今年度に「維持するかさらに増やす」予定としている。08年6月 末時点の現金および米国債など売却が比較的容易な資産の保有高は3 億ドルだった。

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