米モリコープと豪ライナス、株価一段高も-中国の希土類輸出規制で

中国によるレアアース(希土類) の輸出規制の動きは、世界的な需要増加の機に乗じようとしている一 握りの西側企業に棚ぼた式に利益をもたらす可能性がある。

業界団体の予測ではレアアースの需要は2015年までに60%余り 増えると見込まれており、中国国外で最大規模のレアアース鉱床の権 益を持つ米モリコープとオーストラリアの鉱物探査・生産会社ライナ スは需要に対応するため、いずれも向こう2年以内に複数の鉱山の 開発を計画している。ディスクドライブや風力タービン、「スマート 爆弾」と呼ばれる兵器の製造に利用されるレアアースの値上がりに伴 い、両社の株価も大幅に上昇している。

インベステック・バンク・オーストラリアのアナリスト、ハンタ ー・ヒルコート氏はシドニーから電話インタビューに応じ、「現時点で 本格的に操業し、意味のある水準の生産・供給が可能な本物の企業は 米モリコープと豪ライナスの2社だけだ」と指摘した。

世界全体のレアアース生産の90%余りを占める中国は、7-12 月(下期)のレアアース輸出枠を7月に72%削減し、業界関係者の 話では現在さらに制限を強化している。一部のレアアースの価格は過 去半年で最大で7倍にも高騰。商品取引最大手、スイスのグレンコア・ インターナショナルなどの企業による鉱山の再開や新たな開発を促し ている。

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