ソブリン債格付けはそもそも必要か-EU財務相・中銀総裁が協議へ

欧州連合(EU)の財務相と中央 銀行総裁は10月1日の会合で、ソブリン債格付けの「必要性」と格 付けに一段の透明性を義務付ける提案について協議を行う。

ブルームバーグ・ニュースが入手した同提案に関する文書のコピ ーには、ソブリン債格付けの「経済的かつ政治的な意味合い」として、 「この資産クラスの格付けが正確で、時宜にかない、透明であること が特に重要だ」と記されている。この提案はEUの行政執行機関であ る欧州委員会がブリュッセルで開く同会合で示される見通し。

上位の格付けを与えられたサブプライム(信用力の低い個人向け) 住宅ローン証券が大恐慌以後最悪の金融危機の引き金となったことを 受け、格付けが規制当局の監視の目にさらされている。ギリシャの格 付けが4月にジャンク級(投機的格付け)に引き下げられると、欧州 では圧力が高まった。

15日付の同文書は「政府の財政状況に関して市場ですでに相当な 透明性が確保されている事実を考慮すると、ソブリン債格付けが本当 に必要なのか、懸念が表明されている」としている。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の広報 担当ディレクター、マーク・ティアニー氏はコメントを控えた。ムー ディーズ・インベスターズ・サービスのロンドン在勤広報担当者もコ メントしなかった。

ムーディーズは30日、景気見通しの弱さと財政の「かなりの悪 化」を理由に、スペインの信用格付けを最上級の「Aaa」から「A a1」に1段階引き下げた。

バークレイズ・キャピタルのクレジットストラテジスト、アジズ・ スンダジ氏(ロンドン在勤)は「格付けは時には不完全なツールだと 一部の投資家は分かっているが、依然としてそれに頼っている」と指 摘。「EUと加盟国が従来の格付けの利用を停止することとなれば、代 わりに何を用いるのかが問題となる」と語った。