NEC、3Mとの合意前に米コジェントに買収提案-裁判書類

日本のパソコンメーカー最大手、 NECは、米3Mに身売りした米指紋認証システムメーカーのコジェ ントに対して10億ドル(約836億円)強の買収提案を行っていたこと が米裁判所に提出された書面で分かった。

米3Mは8月30日、コジェントを1株当たり10.50ドルで買収す ることに合意した。コジェント株主は、同社幹部らが売却価格で十分 な条件を引き出さないまま不当に取引をまとめ、ほかの買収提案を阻 止したとして、デラウェア州の裁判所に訴えを起こしていた。

30日開示された裁判所への書面によると、NECはコジェントの 取締役会が3Mの提案に合意する前に1株当たり最高12ドルの買収 案を提示していた。コジェント幹部らは「企業D」から買収案を受け たことを明らかにしていたが、具体的な企業名は明示していなかった。

株主らは書面で、「企業D」が「NECであることを原告は認識し ていた」とし、NEC案についてデュー・デリジェンス(資産の精査) を完了するまで時間は短過ぎたと主張した。コジェントの株主らは10 月1日にドナルド・パーソンズ判事に3Mによる買収の差し止めを請 求する。書面はブルームバーグ・ニュースの要請に応じて開示された。

コジェントの最高経営責任者(CEO)の謝明最高経営責任者(C EO)とNEC、3Mの広報担当者に取材を試みたが、現時点では連 絡が取れていない。