米国株:下落、追加緩和観測が後退-月間は39年以来大幅高

米株式相場は下落。経済統計の 内容から景気改善が示唆され、米連邦準備制度による追加景気浮揚策 の必要性が後退したとの観測を背景に、月間で好調だった銘柄の一部 に売りが出た。S&P500種株価指数の月間ベースでの上昇率は9月 としては1939年以降で最大。

建設機械大手のキャタピラーは下落。月間ベースでは21%高と ダウ工業株30種平均銘柄の中で最高だった。クレジットカードのア メリカン・エキスプレスもこの日は値下がりした。アップルも下落し たが、月間ベースでは17%値上がりした。石油生産会社オクシデン タル・ペトロリアムは上昇。S&P500種のエネルギー株価指数の上 げをけん引した。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1141.20。月間ベス では8.8%上昇。四半期ベースでは11%高。ダウ工業株30種平均は

47.23ドル(0.4%)下落の10788.05ドル。

ウェドブッシュ・モルガン・セキュリティーズのマネジングデ ィレクター、マイケル・ジェームズ氏は、「四半期の最終日に当たり、 買い一服になりやすい状況にあった」と述べた。「上値を追ったが苦 戦を強いられた。トレーダーはポジションを解消し、四半期の利益を 確定した」と説明した。

月間ベースではS&P500種の産業別10指数すべてと、ダウ工 業株30種平均の全銘柄が上昇した。両指数とも年初来ではプラスと なっている。米国がリセッション(景気後退)への逆戻りを回避できる との観測や、米金融当局が景気浮揚を目指しさらに米国債の購入を拡 大するとの見方が背景にある。

米GDP確定値

朝方発表された実質国内総生産(GDP)統計を材料に、株価 は一時上昇していた。2010年第2四半期(4-6月)のGDP確定 値(季節調整済み、年率)は前期比年率1.7%増と、改定値の1.6% 増からは小幅上方修正された。米労働省が発表した25日に終わった 1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から1万 6000件減少して45万3000件。

その後、ミルウォーキーの製造業景況指数で総合値が市場予想 を下回ったことから、市場では10月1日に発表される米供給管理協 会(ISM)製造業景況指数も予想に届かないとの懸念が広がった。 これを受けて、株価は伸び悩み始めた。

プルデンシャル、AIG

プルデンシャル・ファイナンシャルは下落。同社がアメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)から買収する生保2社 AIGエジソンとAIGスターでの投資利益は、リスク許容度の低い プルデンシャルの基準に従って運用した場合、今よりも減少するだろ うとの見方が嫌気された。

プルデンシャルのマーク・グライアー副会長は30日、アナリス トらとの電話会議で、プルデンシャルがAIGスターとAIGエジソ ンのポートフォリオを運用していたら、昨年の両社の投資利益は約1 億ドル低かっただろうと指摘した。

AIGは上昇。S&P500種銘柄で値上がり率2位だった。同 社が公的資金1823億ドルの段階的な返済で合意したのが材料視され た。AIGは返済方法として、政府が公的資金の代価として得た優先 株を普通株に転換し、市場で売却する。

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