AIG:公的資金返済方法で合意、優先株は普通株転換

米保険会社アメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)は、米政府が注入した公的資金 1823億ドル(約15兆円)の段階的な返済で合意した。その方法と して、政府が公的資金の代価として得た優先株を普通株に転換し、市 場で売却する。2年前には破たん寸前となり世界経済を脅かしたAI Gが独立に向け一歩近づくことになる。

AIGの30日の発表によると、財務省保有の約491億ドル 相当の優先株は普通株16億6000万株に転換される。1株当たり約 29ドルで売却されれば、財務省は収支とんとんとなる。事情に詳しい 関係者によると、政府によるAIG株売却は1年半から2年をかけて 段階的に実施される。この売却計画は非公開だとして、同関係者は匿 名で語った。

発表文によれば、AIGは資産売却益を活用し、米連邦準備制度 理事会(FRB)の融資枠利用を終了する。FRB融資枠を通じた債 務は約200億ドル。

現在同社の約20%を所有している既存の普通株株主の保有比率 は約7.9%になる。AIGはまた、既存普通株主に対し最大7500 万のワラント(株式購入権、行使価格1株当たり45ドル)を発 行する。

AIGのロバート・ベンモシュ最高経営責任者(CEO)は同発 表文で、「今回の合意により、現在の政府による当社支援は大幅に簡 素化する。当社がニューヨーク連銀に債務を完済する工程が明確にな るほか、米財務省のAIG所有終了に向けた歩みが始まる」と記述。 「今回の計画により、当社は自らの事業運営に全てを集中することが 可能になる」と述べた。

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