エクソンなど創設の原油流出対策の船団:結成は3月にずれ込む見込み

欧米の大手石油各社は、英BPの マコンド油井で発生したような原油流出事故に対応できる船団を来年3 月まで結成できない見通しだ。これは、メキシコ湾での深海掘削禁止措 置の解除が予定されている時期から約3カ月後に当たる。

米エクソンモービルの広報担当者、マーガレット・ロス氏による と、同社や英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、米シェブロン、コノコフ ィリップスが創設した非営利企業マリン・ウェル・コンテインメントが 将来の沖合原油流出事故に備えたタンカーやパイプ、圧力調整装置の暫 定的なネットワークを構築するのに最長半年かかる見通しだ。ロス氏は 29日、船団をゼロから結成するには最長1年半を要するとの見通しを示 した。

環境保護団体フレンズ・オブ・アースの広報担当者、ニック・バー ニング氏によると、この遅れにより、米政府が深海探鉱再開を許可後、 流出事故が発生した場合に、数カ月間にわたってメキシコ湾や沿岸の海 岸、漁場が危険な状態にさらされる可能性がある。

マコンド油井で4月20日に爆発事故が発生しリグ(石油掘削装置) の作業員11人が死亡、大量の原油が流出したことを受け、メキシコ湾 の水深500フィート(約152.4メートル)を超える深海での掘削は禁 止されている。

エクソンやシェル、シェブロン、コノコフィリップスは7月にそれ ぞれ2億5000万ドル(約210億円)を拠出しマリン・ウェルを設立す る計画を発表。同社は水深最大1万フィートで日量10万バレルの原油 流出を阻止する能力を備える予定だ。