米ゴールドマンCEO:「極度の危機」で清算機関がリスク増幅も

米ゴールドマン・サックス・グル ープのロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)は、 クリアリングハウス(清算機関)を利用することで「極度の危機」の 際にはリスクが増大するとの見方を示した。

ブランクファインCEOはブリュッセルで開かれた金融と規制に 関する会議で、「通常の危機で清算機関がリスクを低下させるという点 には同意するが、清算機関自体に影響が及ぶような極度の危機ではリ スクが著しく増大する」と指摘。その上で、「20年に一度の嵐のリス クを軽減するために50年に一度の嵐のリスクを増幅させることがな いよう確実を期す必要がある」と訴えた。

同CEOは現在の規制推進の動きについて、そのような意図しな い結果を招く恐れがあると懸念を表明。今後は清算機関に対する規制 が必要になるほか、清算機関には金融商品のリスクを分析する能力が 求められると述べ、「さもなければ、清算機関自体が最大のシステミッ クリスクになる」と警告した。

今年7月に成立した金融規制改革法(ドッド・フランク法)は、 システミックリスクを食い止める狙いから大半のクレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)取引の決済を清算機関を通じて行うことを 義務付けている。