米国の対中制裁法案は誤ったアプローチ-モルガンSのローチ氏

モルガン・スタンレー・アジアの スティーブン・ローチ会長は、中国に人民元切り上げを迫る立法措置 に出ようとする米国のアプローチは間違っていると指摘した。こうし た措置は貿易赤字の解消につながらないばかりか、国内の雇用拡大を 促進することもないと予測した。

ローチ会長は30日、対中制裁法案をめぐる下院採決に先立ち、 ニューヨークにあるブルームバーグ本社で開かれた会合で、「米国に は多国間の貿易赤字があり、それは二国間の為替調整で是正できるも のではない。そのことは誰の目にも明らかだ」と述べた。

対中制裁法案については「中国に対する間違ったアプローチだ」 と述べた上で、雇用創出に向けた新たな成長源をどう見いだすか、わ れわれが国家としてすべき検討の機会を逸することになるとの見方を 示した。

また、「危機後、世界は景気回復に向けファンダメンタルズ(基 礎的諸条件)の安定はおぼつかない状況だ。通貨上昇を望む者は誰も いない」と説明した。