ポルトガル国債スプレッド、ユーロ圏で最悪-財政赤字削減の遅れ響く

ポルトガルが財政赤字の問題を打 開できずにいるため、同国の国債利回りはスペイン国債との比較で少 なくとも13年ぶりの高水準に上昇した。スペインの財政赤字への取り 組みはポルトガルよりも前進が見られる。

ポルトガル10年国債のスペイン国債に対する上乗せ利回り(スプ レッド)は223ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、年初 の水準の20倍余りに拡大。欧州債の指標であるドイツ国債に対するス プレッドは28日、441bpとユーロ圏の過去最高を更新した。

BNPパリバの金利ストラテジスト、イオアニス・ソコス氏(ロ ンドン在勤)は「財政赤字削減の遅れや政府と野党との対立がスプレ ッドに反映されている」と指摘した。

野党の社会民主党は、少数与党の社会党政権を率いるソクラテス 首相に対して、来年の追加的な増税を避けるよう要求。社会党側は歳 入増なくして財政赤字削減目標の達成は不可能だと主張している。中 央政府の財政赤字は年初から8月末までの間に4.1%増加。これに対 して、スペインは約50%減っている。

ポルトガルは、財政赤字全体の国内総生産(GDP)比率を来年

4.6%に引き下げる目標を掲げている。今年は7.3%になると予想して いる。