任天堂株が年初来安値、3DS越年などで業績予想を急減

任天堂の株価が主要取引市場の大 証で急落。一時前日比10%安の2万710円と、年初来安値を付けた。 29日の取引終了後に今期(2011年3月期)業績予想を大幅下方修正し て失望感が広がり、格下げも続出。下落率は約5カ月ぶりの水準で、 売買代金も711億円と上場全銘柄の中で首位だった。終値は同9.3% 安の2万860円。

任天堂は29日の取引終了前に携帯ゲーム機最新作「3DS」発売 が来年2月にずれ込むと発表し、株価が引けにかけて急落。30日も流 れを受け継いだ。業績予想修正は3DS発売が年間最大の商機である 年末商戦を逃すことに加え、円高継続も理由。

任天堂の投資判断を30日付で「強い買い」から「中立」に下げた 東海東京調査センターの角田佑介アナリストは、3DSに関する発表 が29日の取引終了後に発表されていれば、30日はショックが増幅さ れて「ストップ安を付けた可能性もある」と指摘した。

3DSの発売は来年2月26日、価格は2万5000円と、据え置き 型の「Wii(ウィー)」の現価格よりも5000円高い。事前に11月に 2万円前後での発売と予想していた角田氏は、「発表日と価格を正確に 読めた人はいなかったのでは」と述べている。30日には同氏のほか、 コスモ証券やTIWも任天堂の投資判断を下げた。

MFグローバルFXA証券は投資家向けメモで、任天堂が投資家 に失望を与えたと酷評。「業績予想の悪化と回復の遅れ」で迷走してい ることは「ほとんど最悪のシナリオだ」としている。

29日に付けた下落率10%は、今期は2期連続の減益との期初予想 を示した翌日の5月7日に記録した13.2%以来の大きさ。任天堂は4 -6月期で円高を主因に252億円の純損失を計上。29日の修正では、 通期の純利益予想を従来の半分以下に減額し、3DS要因の無い4- 9月期の純損失予想も700億円の黒字から20億円の赤字に一変させた。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、3DS発売越年や業 績予想修正など「目先の数字」で株価が動くのは当然と説明。ただ、 3DSについてはアプリをSDカードに入れられるため、パソコンで 遊んだオンラインゲームを引き続き遊んだりできると評価。通信機能 の充実からしても、「2万5000円の価格に割高感はない」と言う。

--取材協力 Pavel Alpeyev Editor: Tetsuki Murotani Takeshi Awaji、Shintaro Inkyo

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