日本の飼料用トウモロコシ備蓄、3割削減へ-コメなどで代替

【記者:宋泰允、高田亜矢】

9月30日(ブルームバーグ):日本は、海外輸入に頼っているトウモ ロコシが大部分を占める飼料穀物の備蓄量を3割強減らす方針だ。減少 分は、政府が増産を支援している飼料用米やリサイクル飼料「エコフィ ード」で代替する。

農林水産省畜産振興課需給対策室の歌丸恵理・課長補佐が29日、ブ ルームバーグ・ニュースとの取材で明らかにしたところによると、飼料 穀物の備蓄量は今年度の60万トンから来年度は約40万トンに減少する見 込み。同穀物の約9割がトウモロコシで、残り1割をこうりゃんが占め ている。

穀物商社、ユニパックグレインの茅野信行社長は、農林省が米国産 トウモロコシの代替として飼料用米を増やす背景には、世界的な穀物不 足があると指摘している。干ばつによるロシアの不作と輸出禁止に端を 発し、8月から小麦価格が上昇したことで、「小麦を飼料として使おう としていた韓国などが米国産トウモロコシに振り替えた」と説明する。

歌丸氏によると、飼料用米は今年度の生産量が7万3000トンと昨年 度の2万3000トンから大幅に増加する見込み。20年度までの10年間に 約10倍の70万トンに引き上げるという。また、食品メーカーなどから 発生するエコフィードの供給は同期間にトウモロコシ換算重量で2倍の 63万トンに増やす計画だという。

日本の食料自給率(カロリーベース)は、公表を始めた1960年度の 約8割をピークに下降傾向にあり、現在は4割程度と先進国の中で最低 水準に位置する。昨年の飼料用トウモロコシの輸入量は1100万トンで、 その内の96%を米国産が占める。

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