米下院本会議:対中制裁法案を可決-人民元切り上げ迫る

米下院本会議は29日、中国に人民 元の切り上げを迫る対中制裁法案を賛成多数で可決した。民主党議員 らは中間選挙を控え、製造業の雇用拡大につながるとして同法案を推 進していた。

採決結果は賛成348票に対し、反対は79票。共和党議員99人も 賛成に回った。オハイオ、ミシガン、ペンシルベニアなどの工業が集 積した州の選出議員らは長年、制裁法案を公約してきたが、下院本会 議でこうした法案が可決されたのは今回が初めて。

ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)は採決前に「対中貿 易赤字の拡大を長期間にわたって目にしてきたが、われわれはこれに 関して今日行動を起こすことになる」と述べた。

シューマー上院議員(民主、ニューヨーク州)は28日、上院が 11月2日の中間選挙後に同法案の上院版を取り上げると述べた。オバ マ政権は同法案に対する立場を明らかにしていない。財務省のナタリ ー・ワイエス報道官は採決結果について「議会がこの問題について深 刻な懸念を抱いていることの表れだ」との見解を明らかにした。

オバマ大統領は29日にアイオワ州デモインでのイベントで、「中 国に人民元問題で対応を迫っている」理由は「米国製品の売値が高く なるように」中国が元レートを管理しているためだと説明していた。

同法案が成立すれば、米企業は人民元安で恩恵を受ける製品の輸 入業者を相手取って不公正貿易の申し立てを行い、相殺関税を課すよ う当局に要請できる。

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