【個別銘柄】任天堂関連、銀行、輸出、国際帝、一休、東電、カカク

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株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

任天堂(7974):9.3%安の2万860円。一時2万710円と年初来 安値を更新した。2011年3月期(今期)の連結純利益が前期比61%減 の900億円になる見通し、と29日に発表。従来予想は2000億円。想 定を上回る為替の円高、これまでの販売動向や年末商戦の見通し、ニ ンテンドー3DSの条件などを基に予想販売数量を見直した。年間配 当予想も従来の1株当たり830円から550円に引き下げた。

ミツミ電機(6767):7.2%安の1280円。任天堂が年内に計画して いたニンテンドー3DSの国内発売が来年2月にずれ込むことなどか ら、今期業績予想を減額したことを受け、任天堂のゲーム機部品を手 掛けるミツミ電などの需要減退も懸念された。ホシデン(6804)も12% 安の756円、メガチップス(6875)は7.2%安の1400円。

銀行株:東証銀行株指数は3%安と、33業種の下落率3位。三菱 UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3.7%安の389円、三井 住友フィナンシャル・グループ(8316)が3.9%安の2432円で、とも に約2カ月ぶりに年初来安値を付けた。30日のアイルランドによる同 国アングロ・アイリッシュ銀行救済の費用発表を前に、欧州の多重債 務国が財政赤字の縮小に苦戦するとの懸念や、新しい銀行自己資本規 制「バーゼルIII」でリスク資産が増加し、自己資本が想定以上に低 下するのではないかとの観測が浮上。海外金融株安の流れが波及した。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が2.5%安の2998円と終値で 半月ぶりに3000円割れ。ファナック(6954)は2.8%安の1万630円、 信越化学工業(4063)が4%安の4065円など。午後のドル・円相場は 1ドル=83円50銭を上回る円高・ドル安となり、政府・日本銀行の 円売り介入があった15日以来の円高値を更新、収益不安が強まった。

クボテック(7709):15%高の2万3000円。11年3月期の連結営 業損益は3億3000万円の黒字(前期は4億3500万円の赤字)になる 見通し、と29日に発表。アジア地域向けの画像処理検査装置の納入時 期が前倒しになったほか、原価低減や経費削減で売上総利益も改善し、 従来予想(1億6500万円の黒字)を上回るという。

国際石油開発帝石(1605):3.7%安の39万3000円。イラン南西 部のアザデガン油田開発から撤退する方針を固め、政府内で最終調整 に入ったと30日付の読売新聞朝刊が報道。核兵器開発を進めるイラン に対する米政府の制裁措置で、国際帝石が制裁対象に含まれるのを避 けるためとみられるという。

一休(2450):ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)となる7000 円(14%)安の4万1500円。11年3月期の単独純利益は前期比60% 減の3億3000万円になりそう、と29日に発表。従来から2億7000 万円の下振れで、テレビコマーシャル実施の効果が想定に届かない。 同社はネット上で、高級ホテルなどに特化した宿泊予約サイトを運営。

サカイオーベックス(3408):5.1%高の124円。日本証券金融が 30日約定分からサカイオベ株の貸借取引申し込み停止措置を解除し たことをきっかけに、買いが集まった。

カカクコム(2371):5.3%高の48万3500円。一時49万9000円 と半月ぶりに年初来高値を更新した。クチコミグルメサイト「食べロ グ」の携帯電話向けサービスを刷新し、新たに有料の「プレミアムサ ービス」を始めると29日に発表。業績寄与を期待した買いが膨らんだ。

東京電力(9501):3.3%安の2036円。一時2026円と連日で年初 来安値を更新。巨額増資報道で29日に急落し、同日に最大5550億円 規模の増資実施方針、詳細を正式発表した。バークレイズ・キャピタ ル証券では新株発行による資金調達自体を疑問視しており、引き続き 売りが優勢だった。

ニトリホールディングス(9843):1.7%安の6980円。10年2月 21日-8月20日(上期)の連結純利益は前年同期比39%増の155億 円だった、と29日に発表。追加値下げのテレビCMなどによる低価格 訴求の効果が表れ、従来予想(144億円)から7.9%上振れた。しかし、 下期の消費低迷などを理由に11年2月通期予想を据え置き、失望感か ら売りが優勢となった。

椿本チエイン(6371):1.2%高の343円。自動車部品の後半の失 速を織り込んでも今期は大幅な営業増益が見込めるとし、独立系調査 会社のティー・アイ・ダヴリュは投資判断を従来の「2(中立)」から 「2+(中立プラス)」に引き上げた。

アサヒホールディングス(5857):1.3%高の1926円。貴金属相場 の上昇に加え、リサイクル回収量も想定以上に伸び、11年3月期(今 期)の連結営業利益は前期比27%増の100億円と、前回予想を10億 円(11%)上回る見通しと29日に発表した。

海運株:商船三井(9104)が4%安の525円、川崎汽船(9107) が2.2%安の314円など。シティグループ証券では、来年のバルカー 需給に厳しさがあるとし、29日付で国内海運大手3社の目標株価を引 き下げた。このうち商船三井については、投資判断も「買い」から「ホ ールド」に引き下げた。

リコーリース(8566):1.5%高の2062円。4-9月期の連結純利 益は前年同期比49%増の45億円弱と、同期間では過去最高益を更新 しそうと30日付の日経新聞朝刊が報道。従来予想は34億円。貸倒引 当金や資金調達コストの減少が寄与するという。

GMOインターネット(9449):5.7%高の295円。クリック証券 の株式を取得し、連結子会社化すると29日に発表。子会社のファンド と合計した保有株式比率は3.2%から40%に上昇する。取得価額は52 億7000万円。

ソネットエンタテインメント(3789):1.6%高の22万2900円。 4-9月(上期)の連結営業利益は前年同期比10%増の34億円と、 従来予想を7億円上回る見通しと29日に発表。オンラインゲームの売 り上げ減少の影響はあるが、接続サービスが伸長、会員獲得にかかる 費用抑制もあり、利益水準が上振れたという。

クィック(4318):21%高の146円と連騰。昨年開始した看護師紹 介事業の好調、中途採用広告や教育研修サービスが堅調だったことで、 11年3月期の連結純利益は従来の6900万円から1億5100万円に上振 れるもよう、前日午後1時に発表。1株当たり年間配当も前期の無配 から3円に復配するとしており、業況改善を評価する買いが続いた。

ラ・パルレ(4357):13%高の2236円。現在2フロアからなる本 社(東京・新宿)機能を10月4日から1フロアに集約する、と午後1 時に発表。業務効率化、コスト削減を図るとしており、発表後に上昇 基調が強まった。

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