米下院、中国に人民元上昇迫る「メッセージ」送る-対中制裁法案可決

米下院は29日に対中制裁法案を 可決し、民主、共和両党が党派を超えて中国に人民元の切り上げを求 めるメッセージを送った。何年もの間に不満が積み重なった結果、初 めて人民元問題に関する法案が下院を通過した。

同法案では、人民元安の影響を打ち消すため、米企業は中国から の輸入品に対し関税の導入を当局に要請することができる。中国商務 省の姚堅報道官は、同法案によって米国の貿易赤字がなくなることは なく、中国は貿易で優位性を得るために人民元の相場水準を低くして はいないとの見解を示した。

米下院歳入委員会のレビン委員長は、同法案は「われわれが本気 だということを具体的に示している」と述べ、20カ国・地域(G20) 首脳会議(金融サミット)で世界の首脳が為替問題で前進するよう「メ ッセージを送っている」と述べた。シュ-マー上院議員(民主、ニュ ーヨーク州)は29日の声明で、11月の中間選挙後まで上院は同様の 法案を取り上げないと述べた。

賛成348票、反対79票という採決結果は、米中間の貿易摩擦の拡 大や、高止まりする米国の失業率、米国の対中貿易赤字が今年に入っ て急増したことを反映している。米国勢調査局によると、対中貿易赤 字は7月に259億ドルとなり、前年同月の204億ドルから急増した。

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